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( ^ω^)の願いは叶うようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:38:04.64 ID:GeubwRMv0
イメージソング 『ねがい』  作詞・作曲 HORIZON


LIFE IS NOT EASY(フーフー)
世知辛い キムチ辛い 口が臭い
そんな嫌な世の中 だけど 僕は生きていけるさ
胸に輝く、一筋の願いがあるから

LIFE IS NOT HAPPY(フーフー)
恋したい アレしたい ワキが臭い
そんなムラムラなdays だけど 僕は諦めないよ
胸に輝く、一筋の願いがあるから


「今年のクリスマスは、さんまさんと過ごしたくないでぇほんまに………」


☆OH!!! もうすぐ街はハップークリスマス
イルミネーションが眩しすぎて とろけちゃいそうさ
今年こそ君と街を歩こう! さあ勇気を出・し・て♪
純粋なハートで 叶えてやるのさー 

☆ くりかえし



(^O^)/(^O^)/ ビクンビクン ことしのウィンターは これで きまりだ

(^O^)/(^O^)/ しんじんがっさく はじまるよー

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:38:40.49 ID:nVAumLOi0
2GET

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:39:12.59 ID:ShysJ8G2O
しえんするよ!

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:39:49.12 ID:zrB+yh+oO
きたきたきた
この歌詞は夏旅かwwwww

よーしパパ支援しちゃうぞっ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:40:00.49 ID:7UqHhoiGO
支援

6 :1 ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:40:49.31 ID:GeubwRMv0





Opening








7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:40:53.34 ID:f3uZjTphO

(^o^)/(^o^)/きゃーHORIZON様よー



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:42:23.89 ID:zrB+yh+oO
支援だ支援だ

9 :1 ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:42:40.58 ID:GeubwRMv0
*         *         *



――楽しかった夏が終わり、その余韻に浸るための秋も終わった。
また何か新しいことが始まりそうな、
季節は冬の入り口の頃だった。


その予感は後に当たることになる。



夕方時。
僕は帰路を歩く。ため息と煙草の煙。
2種類の、白く不透明な気持ちが浮いていた。
すっかり日も暮れてしまい、暗くなってしまった空に。


( ^ω^)「はぁ〜。最近、めっきり冷えてきたお」


呟きざまに小さくなった煙草を地に捨て、足で踏みにじる。

ジーパンのポケットに差し込んだ細缶のコーヒーで、
悴んだ手を暖めながら歩いていた。
上を見上げてみる。綺麗に弦を張った三日月が、目に飛び込んできた。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:42:50.73 ID:mBdCzidW0
(^o^)/HORIZON様のおちんちんちゅぱちゅぱしたいよぉ……

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:43:03.94 ID:UpdNu9Wx0
支援支援支援

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:44:07.85 ID:GNVVauYO0
お、支援

13 :1 ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:44:15.28 ID:GeubwRMv0

( ^ω^)「もう、冬だお。冬は嫌いだお。寒い。それに、クリスマs(ry」


――空っぽの気持ちで歩いていた。
そしたら何時の間にか、借りている安アパートに着いていた。

錆び付いた階段を駆け上り、
くたびれたドアノブに鍵を指し込んで中に入る。
真っ暗な空間が出迎えた。僕は誰に向けて言ってるわけでもなく、
一言を呟き、靴を抜いだ。


( ^ω^)「…ただいまだお」


テレビを点けながら、御飯を食べる。
コンビニで購入した、安っぽいサラダと弁当を食べる。

独りの空間で、淡々とニュースキャスターの声が響く。

…なんだか切なくなり、チャンネルを変えてみる。
だけどこの夕方の時間帯は、どこもニュースの時間だ。


「昨日未明、万物太郎(29)容疑者が児童わいせつ強行まんぐり強姦返し罪で再逮捕されました」


( ^ω^)「…嫌な世の中だお」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:44:39.13 ID:zrB+yh+oO
HORIZON様で抜いてきた

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:44:55.33 ID:JeNjORSRO
しえん

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:45:40.04 ID:zrB+yh+oO
万物wwwwwww

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:45:52.46 ID:7UqHhoiGO
万物太郎www

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:46:51.98 ID:f3uZjTphO
|^o^|強制 まんぐり

19 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:47:16.68 ID:GeubwRMv0
ニュースを眺めていると、
どうしようもなくやるせない、淀んだ気持ちが僕を取り巻く。



……しかし、数ヶ月前なら、どんなに嫌な気持ちでも、
それを吹き飛ばしてくれる、現実と自分を切り離してくれる
”アレ”があった。


( ^ω^)(でも今は……)


カラになったサラダと弁当のトレイを投げ捨て、
僕は机の椅子に腰掛ける。そして、パソコンのディスプレイに電源を入れた。
アニメキャラの壁紙が僕を出迎える。


( ^ω^)「ルイズたん、ただいま。今日も1日疲れたお…。ぶちゅっ!」 


一応言っておくが、僕は変態ではない。
首をコキコキと鳴らし、手首を軽く回して、僕はとあるアプリケーションを起動した。
そう、2ちゃんねるの専用ブラウザ。
専用ブラウザを立ち上げた僕は、勿論真っ先にあの板に飛んでいく。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:48:21.86 ID:zrB+yh+oO
わくてか

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:48:37.30 ID:7UqHhoiGO
ブーンきめぇwwwww

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:48:49.52 ID:j3Tyr1dT0
支援だ支援!

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:49:13.04 ID:FyLKNpicO
今日からだったのか
支援

24 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:49:39.58 ID:GeubwRMv0
( ^ω^)「zipスレzipスレ…」

( ^ω^)「お!糞スレ発見!」

( ^ω^)「AA爆撃投下しておくお!」


2ちゃんねるというインターネット空間に、僕は毎晩身を委ねていた。
まるで現実から逃げ回るかのように。
だけど、心は満たされはしない。







( ^ω^)「ふう…… 」 


あっという間に1時間が経った。
両掌をキーボードの上に伏せる。僕は目を瞑り、小さく息を吐いた。

お気に入りのサイトを巡回し、立っては消えていく糞スレに書き込み、
zipスレで拾った動画でオナn 
僕の日課もこれにて終了した… と思うだろう?

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:49:40.38 ID:/IW1yeqrO
お 支援

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:49:58.80 ID:f3uZjTphO
しえん

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:50:46.15 ID:zrB+yh+oO
ブーンどうしようもねぇなwww

28 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:51:24.01 ID:GeubwRMv0
( ^ω^)


( ^ω^)つ纏め


(つ纏^ω^) ぺたっ





(纏^ω^)「おっおっおwwwww」 






VIPに投下される読み物スレの一つ
「ブーン系小説」
僕は、それのまとめサイトの管理人をしている。


だが、それも過去の話しだ。

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:51:29.07 ID:7UqHhoiGO
支援

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:52:31.84 ID:zrB+yh+oO
面白い設定だな!支援

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:52:38.08 ID:YsP1LFuMO
今日投下の奴はオープニングに勝てるかが勝負だな

32 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:53:25.48 ID:GeubwRMv0




(纏-ω-)「……」




目を瞑りながら、僕はブラウザの検索バーに、「ようです」と入力して更新してみる。
この行為は、ブーン系小説を愛する者ならば誰もが手慣れた作業なのだ。
そして、少しずつ、目を開き、ディスプレイを見つめた。


(纏^ω^)「…やっぱりだお」 


そこに表示されていたのは、空白。
現行作品のスレはおろか、案内所まで立っていない。
僕のサイトでまとめさせてもらっている未完結のタイトルなんて、何処へやら。




(纏^ω^)「今日の更新も無し… だお」

(纏^ω^)「まあ、更新したところで僕のページを閲覧してくれる人なんて」

(纏^ω^)「今や1日に十人いるか、いないか…」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:54:35.78 ID:7UqHhoiGO
切ねー

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:54:31.94 ID:zrB+yh+oO
なんという絶望……

35 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:55:48.06 ID:GeubwRMv0
ブーン系小説。

……それは、始まったのも突然だったのかもしれないが、
終わるのも突然だった。

他まとめサイトの相次ぐ失踪…。
オムライスは卵アレルギーを患い、ショックでブーン芸はゲイに走る。
ブーン系小説グループはついにBEが尽き、ナギ戦記のペンタブはぶっ壊れた。
めろんちゃんは過労で入院。一方アップルはOSをWinに乗り換えたという。 
…僕が事情を知っているのはこれくらいか。

僕のサイト 『ビビデバビデブーン☆』 に魔の手が押し寄せるのも時間の問題だ。

他にもパートスレ潰しの手による集団荒らし、
冗談にならないくらい陰湿な作者による、内部からの崩壊。
何故か知らないけど周囲は一気に僕たちに牙を剥いた。

元々、僕たちは隔離された存在だったのかもしれない。
だが、それはそれで良かったのだ。
踏ん反り返って作品を投下するほどの作者は、もうここにはいない。



何せ………

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:57:24.44 ID:7UqHhoiGO
サイト名ひど過ぎw

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:57:27.30 ID:ShysJ8G2O
(ノД`゚)

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:57:26.96 ID:zrB+yh+oO
せつねえ……と思ってたのに
なんだその事情はwwwww

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:57:45.44 ID:mBdCzidW0
支援支援

40 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:57:57.25 ID:GeubwRMv0
(纏^ω^)「F5!F5!またF5!」 

(纏^ω^)「お! ブーンスレktkr!!! URYYYYYYYYYYY」 


「( ^ω^)ブーンがセルフフェラするようです」


(纏;^ω^)「なんというオナリスト! こいつぁwktkが止まらないお!」 


カチッ



2:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします

パー速でやれ

3:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします

死ね、氏ねじゃなくて死ね

4:以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします

消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ



(纏^ω^)「…」 

41 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:58:38.63 ID:GeubwRMv0
僕は俯きながら、タブを閉じた。胸に辛いものが、こみ上げてくる。
どんなに面白そうな物語だろうが、
スレタイに「ようです」や、「( ^ω^)」が入っていれば、
手当たり次第ぶっ叩かれる確率が、昔に比べて相当高くなっている。なんてこったい!
これでは、かつての作者たちも、堪らずキーボードを打つ手を止める。
新しく書こうという意欲を持つ人たちも、いないだろう―――








ブーン系小説は、もう終わったんだ……………………








42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:59:01.67 ID:zrB+yh+oO
これはリアルにキツイものがあるな

43 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 21:59:45.05 ID:GeubwRMv0
( -ω-)「…」 


気が付けば僕は眠っていた。
毎日の暮らしの中で、気がつけば相当疲れているんだ。
でも、色んな世界で戦ったり、冒険を始めるブーンやツン達の物語を読めば、
ちょっとだけ元気になって、自然に笑みを溢していたあの頃。
過去を美化しすぎなのかもしれないな。でも、なぁ……


( -ω-)「むにゃむにゃ…」 

( -ω-)「支援………」
 

trrrrrrrr


耳を携帯電話のベルが劈いた。





( ^ω^)「ふぁ… ふぁいはい?」 


【('A`)「よお、ブーン。おまえ寝てたな!」

(;^ω^)「バレちゃったおwww」  

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:59:45.48 ID:f3uZjTphO
卵アレルギーなのに頑張って食べるオムさんで抜いてくる

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 21:59:50.48 ID:j3Tyr1dT0
支援

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:00:00.92 ID:7UqHhoiGO
支援

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:00:01.37 ID:EEow/brK0
支援

48 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:00:48.35 ID:GeubwRMv0
受話器の向こうには、親友のドクオがいた。
彼もブーン系小説が大好きで、
リアルでブーン系のことをお互いに語ってしまうような、キモイ仲だ。
でも… だからこそ親友なんだ。

【('A`)「今日も今日とて、投下がないなー」

( ^ω^)「まあ… しょうがないことだお…」

【('A`)「おまえんとこにある作品… なんだっけ? ショボンが主人公のやつ」

( ^ω^)「”ショボンがちんこを振り回して飛ぶようです” だお?」

【('A`)「ああ、それそれ。あれとかすげぇ待ってるんだけどなあ…」

( ^ω^)「僕もだお…」

( -ω-)(僕は全部の作品を待ちわびているお………)



【('A`)「ま、そのうち来るよな。絶対」




(*^ω^)「うん!!!!」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:01:07.15 ID:JeNjORSRO
せつねぇ

50 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:01:49.86 ID:GeubwRMv0
( ^ω^)「また昔みたいに賑わったら嬉しいお!!!!!」




( ^ω^)「それが…、それが僕の願いだお」





('A`)「………」




少しの間を置いて、ドクオが無理に明るい口調で喋る。


【('A`*)「またラジオでもやるかい?」

( ^ω^)「フルボッコ確定wwwwwwwww」

【('A`*)「あるあるwwwwwwwww」


僕は、部屋の奥に片付けられたダンボールに目を遣る。
マイクやら、コードやら、今では絶対に使わないであろう器材が、
ごちゃごちゃになって詰められていた。
それを見て、僕はまた鼻がツンとなってしまった。

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:02:12.02 ID:zrB+yh+oO
なんか泣けてきた

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:02:17.28 ID:mBdCzidW0
支援!

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:02:27.31 ID:EEow/brK0
支援

54 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:02:59.16 ID:GeubwRMv0
( ^ω^)「……」

('A`)「……」


沈黙が二人の間に招かれた。
ドクオのがマウスをクリックする音が、電話越しに聞こえる。


―――そして次に聞こえたのは、驚嘆。



【('A`)「な、内藤!!!!!!!!!!!!!」


(;^ω^)「なんだお、いきなり!?」 

【('A`)「VIP見てみろ!!!」




僕は慌てて、専用ブラウザではなく、通常のブラウザを起動させてしまった。
ブーンスレで何かあったのか……?
急ぎ足のマウスさばきでVIPへと飛んでいく。

そして、目に飛び込んできたスレ、それは……

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:03:17.26 ID:EEow/brK0
支援

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:03:47.57 ID:7UqHhoiGO
支援

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:03:49.13 ID:zrB+yh+oO
なんだなんだ

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:03:53.45 ID:j3Tyr1dT0
支援

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:04:11.55 ID:bWTawN+v0
支援

60 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:04:30.72 ID:GeubwRMv0





  ( ^ω^)の願いは叶うようです





( ^ω^)「こ、これは?」

【('A`;)「なんだか短編が立て続けに投下されてるみたいだ!」

【('A`;)「こ、このスレッドから良スレの匂いがプンプンするぜぇ――――!!!」

【('A`;)「読むしかないよな」



( ^ω^)「…うん」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:05:16.29 ID:6Qm2T4sp0
そんなに驚くなよwww

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:05:18.72 ID:7UqHhoiGO
支援

63 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:05:27.23 ID:GeubwRMv0
僕は小さく呟いた。
それと同時に、スレの内容も読まずに、
無意識的にとある四文字を書き込んでしまう。













『wktk』と。










64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:05:40.86 ID:YsP1LFuMO
なんというCM……ゴクリ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:05:46.52 ID:zrB+yh+oO
おおおおおおおお

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:07:37.96 ID:f3uZjTphO
SIEN

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:08:00.96 ID:mBdCzidW0
wktk

68 : ◆ps3CKPkBXI :2007/11/30(金) 22:08:28.89 ID:GeubwRMv0
これにてオープニングはおわりです。
まとめサイトの皆さん色々すいません><
これから本編になります。最初は「黒猫」グループです。
十日間に及ぶ投下となりますが、是非皆さん最後までお付き合いください。



それでは始まり始まり!!!!!!!!!!!

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:08:48.10 ID:7UqHhoiGO
( ^ω^)つ支援

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:03.31 ID:YsP1LFuMO
>>68
乙!!そしてwktk

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:32.26 ID:JeNjORSRO
支援したいけど、物凄く眠いんだ

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:36.90 ID:j3Tyr1dT0
SHIEN

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:41.21 ID:7UqHhoiGO
とりあえず乙

74 : ◆PORNOqm4Ug :2007/11/30(金) 22:09:44.65 ID:7SoLaXkM0
では早速、黒猫グループ共通前編投下します

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:48.68 ID:K9ra4OP70
wktk

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:48.73 ID:EEow/brK0
支援!
支援!

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:52.63 ID:zrB+yh+oO
わーーーー!!
いいねいいねー

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:09:57.93 ID:mBdCzidW0
おつおつ

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:11:02.88 ID:GeubwRMv0
切なさと愛しさと心強い支援

80 : ◆PORNOqm4Ug :2007/11/30(金) 22:11:10.48 ID:7SoLaXkM0
狭く暗い部屋。
そこにあるのは暖炉と揺ら揺ら揺れる椅子のみ。
木のアートに腰掛けている一人の人物。座っていて背を向けているため性別すらわからない。

その人が徐に口を開く。





「黒猫という動物は昔から嫌われてきた。
 海の向こうの国では古くから不吉の象徴とされ、
 日本でもそれを未だに引き摺っている部分がある」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:11:21.34 ID:zrB+yh+oO
言い忘れてたオープニング乙
そして黒ぬこwktk

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:11:30.33 ID:YsP1LFuMO
ツン世話!!
ツン世話!!

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:12:10.79 ID:bWTawN+v0
wktkwktk

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:12:17.36 ID:GeubwRMv0
ツン世話あぁあああん!!!!!!

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:12:29.70 ID:zrB+yh+oO
ポルノだなんて卑猥です支援

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:12:36.18 ID:mBdCzidW0
ツン世話の酉でいつも変な想像をしてしまう

87 : ◆PORNOqm4Ug :2007/11/30(金) 22:13:13.51 ID:7SoLaXkM0
声は中性的で性別はわからない。

暖炉の火に手を翳し熱を感じる。
ほっと力の抜けたかのような溜息を一つ漏らす。
それからまた息を軽く吸い込み、口を開く。




「その不吉の象徴とされてきた黒猫。
 そいつらにも不思議な話は幾つもある。
 今日は私の知っている黒猫にまつわる話、それを幾つか話してあげよう」




未だに運動を続けていた椅子から立ち上がり、少しの間完全に動きを止める。
やがて椅子の揺れは小さくなり動かなくなる、まるで先ほどの立ち上がった人物のように。
その人物は何をしたかったのか、暖炉を少し覗き込んだだけで椅子に座ってしまった。

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:13:16.51 ID:7UqHhoiGO
頑張れポルノ!

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:14:00.90 ID:YsP1LFuMO
>>84
ちょwwwwwwww夏旅wwwwwwwwテンション高いwwwwwwww

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:15:06.43 ID:zrB+yh+oO
ツン世話というのもよく考えたら卑猥支援

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:15:34.08 ID:EEow/brK0
支援

92 : ◆PORNOqm4Ug :2007/11/30(金) 22:16:02.09 ID:7SoLaXkM0
途端暗くなる部屋。


                                              ブツブツ聞こえる声。



             それ以外音もない部屋。

  
                                  やがてそのブツブツも止まり、




これから語りが始まろうとするかのように、
   

                                   一気に静かになる。




先程の通りこれから始まるのは、

黒猫が引き起こした不思議なエピソード。

その世界へあなた達をご案内しましょう。

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:16:53.91 ID:JeNjORSRO
支援

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:17:00.19 ID:GeubwRMv0
wktkwktkwktk

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:17:05.97 ID:7UqHhoiGO
支援

96 : ◆PORNOqm4Ug :2007/11/30(金) 22:17:24.91 ID:7SoLaXkM0
黒猫グループ共通前編はこれで終わりです。

それでは本編に入ります。樹海さん、リトバさん宜しくお願いします。

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:17:35.57 ID:j3Tyr1dT0
支援ぽ

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:17:47.23 ID:f3uZjTphO
しえん

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:17:54.78 ID:zrB+yh+oO
wktkが止まらない支援

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:18:01.62 ID:GeubwRMv0
樹海樹海樹海樹海樹海樹海

101 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:18:24.53 ID:E9DBHSGP0
 マリーが僕の前に姿を見せなくなって1ヶ月ほどが経とうとしている。
僕には日々の出来事を日付と関連付けて記憶する習慣がないため、
正確にはわからないけれど、おそらくそのくらいの筈だ。

 その間、僕は彼女が庭にやってくる時間帯になると
決まって窓の外に視線をやり、しばらく彼女が来るのを待っていた。
今日もそうだった。

 青かった空がオレンジ色を経て黒くなろうとしているにもかかわらず、
彼女は依然として来なかった。

('A`)「マリーはもうここには来ないのだろうか」

 僕はそう呟いた。

 僕の呟きを聞きつけたのか、クーが僕に近寄ってきた。
僕を背後から抱きしめる。
彼女の豊満な乳房が僕の背中に押し付けられ、
なんともいえない温かさが快感となって僕の体を包み込む。

 クーは、僕の首筋にキスをした。




 『('A`)は星に願うようです』

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:18:31.65 ID:zrB+yh+oO
ポルノたん乙!
そして支援

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:19:23.40 ID:GeubwRMv0
支援

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:19:37.19 ID:7UqHhoiGO
支援

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:19:39.28 ID:JeNjORSRO
支援
ダメだ寝る!まとめさん頼んだ!

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:19:45.39 ID:K9ra4OP70
支援

107 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:20:15.48 ID:E9DBHSGP0
 僕は自分の体にからみつくクーの両腕からすり抜けると、
立ち去り際に彼女の横顔にキスをした。
どうやら睡眠の世界に行きかけていたようで、
クーはくすぐったそうに僕がキスしたところをさすっている。

('A`)「クーはどう思う? マリーはもう来ないのかな」

 僕がクーにそう問いかけると、
そんなこと知らない、といった様子で
彼女は再び僕を抱きかかえようと手を伸ばす。

 僕がその動きに捕まることはなく、
横たわるクーから離れると、僕は大きく背伸びをした。

 クーというのは僕が同棲している女の子の名前で、
マリーというのは僕がクーの家に転がり込んできたころに
姿を見せはじめた黒猫の名前である。

 僕はクーを愛している。そして、マリーのことが好きだった。

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:20:22.09 ID:GeubwRMv0
ツン世話乙!!!
そしてwktk

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:20:42.66 ID:mBdCzidW0
wktk支援

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:21:20.92 ID:bWTawN+v0
ツン世話乙
樹海wktk

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:21:57.89 ID:zrB+yh+oO
樹海支援

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:22:19.96 ID:GeubwRMv0
支援

113 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:22:25.99 ID:E9DBHSGP0
川 ゚ -゚)「シッポサキマルマリだ」

 クーは、マリーを一目見るなりそう言った。
何それ、と僕は彼女に訊き返す。
いったいどこからそんな名前が出てきたのだろう。

川 ゚ -゚)「シッポサキマルマリというのは
    わたしの好きな小説に出てくる猫の名前だよ。
    その猫は黒くて毛並みが良く、
    尻尾の先が折れている」

 ちょうどあのように、とクーはマリーの尻尾を指さした。
確かにマリーは毛並みの良い黒猫で、
その尻尾の先は骨折の経験があるのか折れていた。

('A`)「じゃあマリーで良いよ。僕はそう呼ぶ」

川 ゚ -゚)「ホーリーナイトというのも良いな。
     いつかわたしが病床に伏すときがきたら役に立ってくれそうだ」

 でもわたしは絵が下手だからどうかな、とクーはひとり唸っている。
僕はクーを放って庭に出ると、マリーと少しだけ戯れた。

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:23:48.55 ID:GeubwRMv0
支援

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:23:51.09 ID:5CEWnDlM0
新人合作かな?支援

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:24:04.75 ID:zrB+yh+oO
Kか支援

117 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:24:21.10 ID:E9DBHSGP0
 マリーは野良猫らしい気まぐれさで姿を現した。
それは毎日続くこともあったし、2・3日間隔が空いた後
唐突に訪れることもあった。
僕はマリーのことを気に入っていて、
僕の自惚れでなければ、マリーも僕のことを気に入っていた。

 マリーの訪問の際には庭で会うのが常だった。
クーは決してマリーを自分の部屋に上げようとはしなかった。

 それは野良猫に対する彼女なりのけじめのつけ方だったのかもしれないし、
ひょっとしたら、時にクーよりマリーの方に愛情を向けてしまう
僕に嫉妬してのことだったのかもしれない。

川 ゚ -゚)「君たちは仲が良いな」

 クーはマリーと戯れる僕を眺めながらそう言った。
彼女はいつも、僕に対して思ったことをそのまま口に出す。

川 ゚ -゚)「わたしは時々、シッポサキマルマリに嫉妬するよ」

 猫に嫉妬してもしょうがないのにな。
同じベッドに横になる僕の頬に指を這わせ、時に彼女はそういった。

('A`)「それは僕も同じだよ」

 そう言ってやりたかったが、
僕は誰よりもそれが詮無いことだとわかっているので、
あえて口に出しはしなかった。

 クーにはジョルジュという元彼氏の現友人がいるのだ。

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:24:35.31 ID:/AWYMFUv0
支援

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:25:08.25 ID:mBdCzidW0
支援

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:25:09.33 ID:5CEWnDlM0
支援n

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:25:09.81 ID:GeubwRMv0
支援

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:25:43.18 ID:zrB+yh+oO
支援

123 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:26:09.34 ID:E9DBHSGP0
 僕がクーの家に転がり込んだのは、
彼女がジョルジュと別れた直後のことだった。
そうでなければ僕がクーとこのような関係になることは
なかったかもしれない。

 クーは寂しさを紛らわすために僕を求め、僕はそれに従った。
傍から見れば、
僕が彼女の家に転がり込むことになった経緯はそう映るのだろう。

 実際僕は、それまでに付き合いのあった
数少ない友達のいくらかに縁を切られることになった。

 あるものは「知ってるか、それはヒモって言うんだぜ」と唾を吐き、
またあるものは「お前は飼われているだけだ」と僕に嫌悪の表情を向けた。
今思えば、彼らは友達と呼べるような存在ではなかったのかもしれない。

 そして僕は、経済的にクーに頼ることになった。
僕はそれを当たり前のことのように思っているし、
彼女もまたそれを当たり前のことのように思っている。

 たまに気が向いて簡単な家事を手伝ったりもするけれど、
僕の現在この場所における存在意義は、
その大半がクーと寝ることにあると言って良い。

 僕はクーを愛しているし、彼女と寝るのはとても気持ち良いことなので、
そのことに対する不満は僕にはなかった。

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:26:43.40 ID:GeubwRMv0
支援

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:26:58.35 ID:5CEWnDlM0
支援

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:27:49.25 ID:zrB+yh+oO
支援

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:28:07.87 ID:K9ra4OP70
支援

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:28:28.84 ID:7UqHhoiGO
支援

129 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:28:31.26 ID:E9DBHSGP0
 クーはジョルジュと別れた直後、よく泣いていた。
そんなとき、僕が彼女にできることは
せいぜい彼女が泣き止むまでそばにいてあげることくらいで、
彼女もそれ以上を僕に求めたりはしなかった。

 クーは泣き始めると決まって僕の頭を胸に抱き、
そのまま涙が涸れるのを待つのだった。
そうすると、彼女は僕に泣き顔を見られずに済むのだ。

 クーは、自分の感情をコントロールできない状態をひどく恐れていた。

('A`)「愛してるよ。僕はずっとここにいる」

 死なない限りはね。
僕はクーの胸に包まれながら、何度も彼女にそう言い聞かせたものだった。

 僕は自分にそんな資格はないと思っているし、
ひょっとしたら僕は彼に感謝すべき立場なのかもしれないけれど、
僕はジョルジュに嫉妬している。

 僕は今、誰よりもクーのそばにいる。
だからこそ、僕は、クーがいまだにジョルジュのことが好きであると知っている。
それは僕には決して立ち入ることのできない領域の話であって、
水が低いところへ流れるのを止められないように
僕にはどうしようもないことだった。

 僕には僕の歴史があるように、クーにはクーの歴史がある。
僕たちがお互い立ち入られる範囲はひどく限られているのだ。

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:29:40.33 ID:f3uZjTphO
しえん

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:29:43.78 ID:7UqHhoiGO
支援

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:29:49.83 ID:GeubwRMv0
支援

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:30:04.25 ID:zrB+yh+oO
支援

134 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:30:55.70 ID:E9DBHSGP0
 クーとジョルジュの関係が恋人から友人へと変化したきっかけは、
ジョルジュの女癖の悪さにあった。

 ジョルジュは不思議なほどに異性を惹きつける何かをもっていて、
また彼はその能力をいかんなく発揮しようと考える種類の人間だった。
彼の行動原理はいかに効率よくペニスを勃起させるかであり、
そして、その勃起させたペニスをいかに有効利用するかである。

 クーはジョルジュの度重なる浮気が許せず別れを告げ、
二人は恋人ではなくなった。
これはジョルジュにとってよくあることだった。
しかし二人は友人となり、
これはジョルジュにとってかなり珍しいことだった。
  _
( ゚∀゚)「ひょっとしたら、ドクオ、お前のおかげなのかもな」

 クーの家に転がり込んだ僕にはじめて会ったとき、
ジョルジュは僕にそう言った。

('A`)「だったら僕は、こんなところに居ない方が良かったよ」

 僕がそう言いそっぽを向くと、
そうかもな、とジョルジュは僕の肩に気安く手を置く。
僕はその手を嫌って移動した。
  _
( ゚∀゚)「ま、ありがとよ」

 彼に礼を言われる筋合いはなかった。

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:31:23.87 ID:GeubwRMv0
なんというヤリチン

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:31:59.40 ID:5CEWnDlM0
支援

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:32:41.42 ID:zrB+yh+oO
認めん、そんなジョルジュは認めんぞ

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:32:54.50 ID:f3uZjTphO
ペニスのバーゲンセールじゃないっすか

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:33:01.53 ID:Iydl5G980
支援

140 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:33:21.46 ID:E9DBHSGP0
 ジョルジュはたまに手土産を持ってクーの家を訪ねると、
2・3時間話して帰っていく。
僕への土産も忘れないところは彼の長所の1つだった。

 ジョルジュが訪問すると、僕はしばらくクーのそばを離れない。

川 ゚ -゚)「そんなに見張っていなくても、
     わたしはもうジョルジュに騙されはしないよ」

 するとクーはそう言い、僕にキスしてくれるのだ。
ジョルジュの前でキスをするまでクーの傍を離れないことによって
僕を選ばせているような気になれて、
僕はそうすることが多かった。
  _
( ゚∀゚)「ね、俺にもキスしてよ」

川 ゚ -゚)「死ねば良いのに」

 僕を選ばせた後であれば、彼らのそんなやりとりも、
僕は欠伸まじりに眺めていられるのだ。

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:34:15.13 ID:GeubwRMv0
支援

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:34:33.88 ID:mBdCzidW0
支援ぬ

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:34:49.10 ID:7UqHhoiGO
ジョルジュざまぁw

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:35:59.94 ID:zrB+yh+oO
いい文章書くんだな、このひと
支援

145 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:36:09.26 ID:E9DBHSGP0
 雨が2日ほど続いた翌日、
久しぶりに太陽がその豊満な裸体を披露した。
僕はその光を全身に浴びながら、ひとりハンモックに揺られている。

 クーの部屋にはハンモックが吊るされている。
彼女が買ったのだ。

川 ゚ -゚)「見ろ、ハンモックを買ってきたぞ。
     窓際で日の光を浴び
     ハンモックで揺られながら読書三昧に耽るなんて、
     とてもステキなことだと思わないか?」

 ある日、クーは巨大な荷物を持って帰宅した。
本を読む趣味が僕にはないため、
半端な反応しか返せなかったことを覚えている。

 クーは、ほとんどはじめての大工作業に汗をかきながらも、
なんとか部屋にハンモックを吊るすことに成功した。
その手つきが危なっかしくて
僕は途中何度か手伝おうかとも思ったのだけれど、
あるいはそういう悪戦苦闘が楽しいのかな、と思い直した。

 ハンモックを吊るし終わったクーは床に座り、
とても満足そうに大きくひとつ息を吐いた。
僕はクーに歩み寄ると、功をねぎらうため彼女にキスをする。

 僕のキスを頬に受けたクーは、そのまま僕の体に腕を回し、
一緒になってフロアリングの床に倒れ込んだ。

 クーもまた、僕と寝るのが好きなのだ。

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:36:54.75 ID:oFTLqtaI0
よぉノ
ここにいる合作参加者じゃないヤツ挙手

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:37:01.29 ID:K9ra4OP70
支援

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:37:01.91 ID:GeubwRMv0
僕もクーと寝たいです

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:37:07.77 ID:FyLKNpicO
この淡々としたところが堪らんね
支援

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:37:10.58 ID:5CEWnDlM0
ノ 支援

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:38:24.49 ID:QbNRAlPe0
こんなクーが欲しいです。二次元で

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:38:24.33 ID:zrB+yh+oO
挙手(笑)
俺も読者だよ支援

153 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:38:30.99 ID:E9DBHSGP0
 結局のところ、クーがハンモックに登ったのは一度きりのことだった。
それ以来、そのハンモックは、僕専用の昼寝場所となっている。

川 ゚ -゚)「これは、意外と怖いな」

 最初で最後にハンモックに登ったとき、
クーは身を強張らせてそう言った。
彼女の体重を受け、ハンモックはゆらゆらと揺れていた。

('A`)「そんなに緊張しているからだめなんだ。
   リラックスして、もっと面に体重をかけるようにすれば
   ハンモックはきっと揺れなくなるよ」

 重心的なポイントを外れているから揺れるんだ、と僕は言った。

 クーに僕の言う通りにする余裕はなかった。
彼女はおっかなびっくりハンモックから這い出ると、
手のひらにかいた汗を丁寧に拭った。

川 ゚ -゚)「下がフロアリングだからかな。
     落ちたらどうなるだろうかと気が気じゃない。
     ベッドの上にくるように備え付けるべきだった」

 クーはそう反省していたけれど、
ハンモックの位置を移動させる気はないようだった。

 きっと単純に怖いのだ。
いつも素直なのにもかかわらず、こういう変なところで
妙な言い訳をするのが彼女のかわいいところである。

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:38:57.99 ID:mBdCzidW0
支援支援

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:39:31.76 ID:GeubwRMv0
支援

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:39:35.71 ID:7UqHhoiGO
支援

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:39:39.80 ID:zrB+yh+oO
支援

158 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:40:38.51 ID:E9DBHSGP0
 おそらく悔しいのだろう。
僕がなんら恐怖を感じずにハンモックに揺られていると、
クーは時々僕をそこから降ろそうとする。

川 ゚ -゚)「ほら、ドクオ、危ないから降りるんだ。
     落ちたらどうする」

('A`)「落ちないよ」

川 ゚ -゚)「君は身軽さに自信があるのかもしれないが、
     このハンモックの網目になっているところに
     足を挟んだりして捻ってしまうかもしれないだろ」

 良い子だから降りるんだ、とクーは強引な理屈で僕の体に手を伸ばす。
そんなとき、僕は従順なふりをして、彼女の言うままに降りてやる。

川 ゚ -゚)「良い子だ。わたしは良い子は好きだよ」

 クーが満足そうに僕を抱きしめようとしたところで僕は、
その腕を掻い潜って逃げるのだ。
そしてソファにでも座り、ゆったりと彼女のことを眺めやる。

 するとクーは苦笑いを浮かべ、悪い子だ、と肩をすくめる。

 クーのその表情は僕のお気に入りだった。

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:41:13.98 ID:FyLKNpicO
支援

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:41:48.82 ID:GeubwRMv0
うわああぬなぐうんぎすんがs 支援

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:41:49.11 ID:zrB+yh+oO
支援

162 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:42:39.97 ID:E9DBHSGP0
 どうやら眠っていたらしい。
庭に生える植物の落とす影の形が、
世界が朝から昼になろうとしていることを告げている。

 大きく欠伸をひとつして、僕は部屋の中を改めて見回した。
僕の好きなクーの部屋だ。
僕はクーが好きだし、クーの部屋も好きだった。

 食卓代わりのコタツでクーが遅めの朝食をとっていた。
いつもと変わらぬシリアルだ。
僕はどちらかというとちゃんと食事っぽいものを食べたい方で、
あまり乾いた種類の食べ物は好きではない。

 僕はクーに経済的に依存しているので文句は言わないが、
たまに朝食が焼き魚になったりしたときの僕のがっつきようは
彼女を驚かせるほどである。

 僕は特にかにかまが大好きで、クーがかにかまを買ってきた日は
どうにか食べようと彼女に媚びたおす。

 今日は乾いた種類の食べ物のようだった。

川 ゚ -゚)「ん。君も朝食か?」

 というよりブランチだな。
僕が見つめているのに気がつくと、クーはそう言い手招いた。
僕はするりとハンモックから抜け出、彼女の傍に歩き寄る。

 クーはいつもと変わらぬシリアルを、僕のためによそってくれた。

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:43:10.39 ID:GeubwRMv0
かにかまうめえwwwwwwwww

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:44:22.90 ID:zrB+yh+oO
かにかまうめぇwwwwwww

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:44:24.01 ID:f3uZjTphO
しえ

166 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:44:52.63 ID:E9DBHSGP0
 僕たちは昼下がりまでテレビを見たりシャワーを浴びたり、
寝たり起きたりして過ごしていた。

川 ゚ -゚)「君は実にチャーミングだ。愛しているよ」

('A`)「僕もだよ。クーのことを愛してる」

 僕たちはベッドの上で愛を語る。
幸福な日常である。
そして、そんなささやかな幸福は、簡単に崩れてしまうものだった。

 クーの携帯電話が音楽を奏でているのだ。

 それに構うためクーはベッドから抜け出すと、
裸のままコタツまで歩いていった。
僕は彼女が歩くたびわずかに形状を変える小尻を
ベッドの上から眺め続けた。

川 ゚ -゚)「げ」

 携帯電話を見つめながら、クーが小さくうめき声をあげる。

('A`)「どうしたの?」

 僕がベッドから出てクーの表情を伺うと、
ジョルジュが来る、と彼女は呟いた。


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:45:37.04 ID:mBdCzidW0
しえーん

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:45:59.87 ID:zrB+yh+oO
ジョルジュKY

169 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:47:08.02 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「おひさ。相変わらずおっぱいだね」

 ジョルジュはチャイムを鳴らし、入室してきた。

 ジョルジュは女の人のおっぱいが大好きで、好きすぎるあまり
彼の中で『おっぱい』はひとつの抽象名詞、あるいは形容詞と化している。
晴れ渡る空を見ては、
今日はおっぱいな日になりそうだな、と呟くのだ。
  _
( ゚∀゚)「良いな、この猫は。おっぱいだ」

 ジョルジュはマリーとはじめて会ったときも、
その毛並みの良い背中を撫でながらそう言った。
マリーは不思議そうな目でジョルジュを眺めていた。
  _
( ゚∀゚)「なんだよドクオ、相変わらず貧相だな」

 ちゃんと飯食ってんのかよ、とジョルジュは僕に挨拶した。
土産だよ、と肩にかけるトートバッグから牛乳瓶を2本取り出す。
  _
( ゚∀゚)「クーの分と、ドクオの分な」

川 ゚ -゚)「なんだこれは。ただの牛乳か?」
  _
( ゚∀゚)「ただの牛乳だが、そんじょそこらの牛乳じゃないぜ」

 ファーザー牧場行って絞って来たんだ、とジョルジュは言った。

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:47:15.03 ID:f3uZjTphO
ドクオのくせに!!

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:47:19.07 ID:7UqHhoiGO
しーえーんー

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:47:21.01 ID:FyLKNpicO
支援

173 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:49:19.02 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「1本な。
    で、2本1000円とかいうボッタクリミルクが売ってたから
    買ってみたんだよ。そしたらさ、超うめーの。
    おっぱいだよ、ファーザー牧場牛乳は。
    で、絞ったのと、1000円牛乳の片割れを持ってきたってわけ」

 やっぱり俺がはじめて絞った牛乳はお前に飲んで欲しいからな、と
ジョルジュはクーの目を見つめて言葉を並べた。

川 ゚ -゚)「なるほど。どちらがジョルジュ絞りなのかな」
  _
( ゚∀゚)「こっちだ。愛が染みてるぜ」

川 ゚ -゚)「ありがとう」

 クーはそう言いジョルジュ絞りを手にとると、細工がなされてないか
注意深く確かめてから蓋を開け、僕用のコップに注ぎこんだ。
  _
( ゚∀゚)「アッー! 何すんだよ!」

川 ゚ -゚)「こちらがドクオ用だな。わたしは1000円牛乳をいただこう」
  _
( ゚∀゚)「てめぇ……」

川 ゚ -゚)「帰るか?」
  _
( ゚∀゚)「ああ帰るさ!」

 そのうちな。ジョルジュはそう言い、座布団の上に腰を降ろした。

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:50:55.85 ID:7UqHhoiGO
ジョルジュの気合入った乳絞りを想像して吹いた

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:51:14.24 ID:f3uZjTphO


176 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:51:35.53 ID:E9DBHSGP0
 クーが簡単な食べ物を用意して、
コタツを囲んでしばらく話すことになった。

('A`)「これはうまい」

 舌が牛乳に触れるや、僕はそう呟いた。
ジョルジュはそれを聞きつけ、満足そうに2度3度と頷いている。
  _
( ゚∀゚)「だろー。ドクオはおっぱいだな。良くわかってやがる。
    愛が溢れてるだろ? 勃起するよな?」

('A`)「するわけないだろ」

川 ゚ -゚)「とても不愉快だ」

 なんだか他のものに見えてきた、とクーは言い、
コップを持ってキッチンへと消えた。
しばらく機械音が響いた後、マグカップ一杯のコーヒーと共に現れる。

川 ゚ -゚)「ジョルジュ絞りなどと名づけるべきではなかったな」

 クーがそう呟くと、
  _
( ゚∀゚)「ね。それってどういう意味? どういう意味?」

 ジョルジュは僕を人間不信に陥れてしまいかねない笑みを浮かべていた。

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:52:44.11 ID:zrB+yh+oO
これは不愉快www

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:52:45.00 ID:mBdCzidW0
他のもの=・・・?

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:53:35.18 ID:QbNRAlPe0
何故だ、ジョルジュが純粋に良い奴に思えて来るんだが
ただ純粋な奴に思えるんだが。逆に俺はこういう奴大好きだ

180 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:53:47.19 ID:E9DBHSGP0
 窓から差し込む日の光がオレンジ色を帯びてきた。
マリーが訪れ得る時間帯が過ぎようとしている。
ジョルジュとクーのやりとりへの関心もほどほどに、
僕はひとり窓越しに庭へと視線を向けていた。
  _
( ゚∀゚)「何見てんだ?」

 何かの拍子に興味を持ったのだろう。
ジョルジュがそう訊いてきた。

川 ゚ -゚)「ああ、夕方か。
     ドクオは最近、いつもこの時間帯になると庭を見るんだ」
  _
( ゚∀゚)「なんで? って、クーにはわかんねーか」

川 ゚ -゚)「そんなことはない」

 おそらく猫が来るのを待っているのだろう、とクーは言った。

川 ゚ -゚)「ほら、あの黒猫だ。ジョルジュも会ったことがあるだろう」
  _
( ゚∀゚)「あーあれか。鉤尻尾の。名前つけてたよな、なんだっけ」

川 ゚ -゚)「シッポサキマルマリだ」

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:54:56.32 ID:7UqHhoiGO
支援

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:54:58.27 ID:j3Tyr1dT0
しえーん

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:55:09.30 ID:zrB+yh+oO
支援

184 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:56:08.93 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「そーそー、それ。来ねーんだ?」

川 ゚ -゚)「もう5・6週間になるかな。
     シッポサキマルマリは姿を見せない」
  _
( ゚∀゚)「こりゃ、あれだな。ペット殺しに捕まったに違いない」

 僕はジョルジュの言葉に反応し、彼の方に首を曲げた。

('A`)「ペット殺しって?」

川 ゚ -゚)「そんなやつらがいるのか?」
  _
( ゚∀゚)「ああ、いるんだよ。ヤバいぜ」

川 ゚ -゚)「そんなに残虐なのか?」
  _
( ゚∀゚)「いや、そういうヤバさじゃない。
    映画化までされたんだ。超おもしれーよ」

 おっぱいだよあの本は。
ジョルジュは腕を振ってそう力説した。

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:57:23.51 ID:bWTawN+v0
支援

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:57:55.94 ID:zrB+yh+oO
眉ありジョルジュは何故か癒しのオーラをまとってるよな支援

187 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 22:58:09.79 ID:E9DBHSGP0
川 ゚ -゚)「確認して良いかな」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ。異論は認めねーぞ」

川 ゚ -゚)「そうではない。実際あの小説は面白い。
     ただ、あれをジョルジュに貸したのはわたしだな?」
  _
( ゚∀゚)「そーだっけ」

川 ゚ -゚)「そうだ。どうしてジョルジュはそれを、
     さも自分が発見したものであるかのように語るのかな」

 ジョルジュが返答に困っていると、
クーはマグカップの中身を飲み干し、とても深くため息をついた。

('A`)「きっと世界中に自分の失望を知らしめたいと思ったとき、
   人はこういうため息をつくんだろうな」

 僕はそう思った。

川 ゚ -゚)「しかもだ。
     あの小説を読んで、しかも人に勧めるようなことを言いながら、
     いったいどうしてシッポサキマルマリの名を忘れられるのだ」

 マリーの名の由来がある小説の話なのか、と僕はひとり頷いた。

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:58:43.33 ID:FyLKNpicO
伊坂か
支援

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 22:59:21.77 ID:f3uZjTphO
ジョルジュ死ね

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:00:10.42 ID:7UqHhoiGO
支援

191 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:00:12.98 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「えーと、あの本に出てきたんだっけ。その……」

川 ゚ -゚)「シッポサキマルマリだ」
  _
( ゚∀゚)「そうそう。マリーは」

川 ゚ -゚)「そうだ。ジョルジュはいつも適当なことばかりだな」
  _
( ゚∀゚)「んなこたねーよ。俺のクーへの愛は不変だぜ!」

 僕が大きく欠伸をすると、こちらに視線をよこしたクーと目が合った。

川 ゚ -゚)「ドクオ、こんなことを言われているぞ。危機だ」

 キキダ。僕はなんとなくその音を気に入った。
  _
( ゚∀゚)「いーや、ドクオは俺たちを応援してくれるね」

('A`)「しないよ。眉毛整えて出直して来い」
  _
( ゚∀゚)「ズレてる?」

 ジョルジュはクーの手鏡を借り、入念に眉毛の様子を確かめている。
絶好調じゃねーか、と僕を睨みつけた。

川 ゚ -゚)「何をしているんだ。馬鹿なのか」

 クーは手鏡を返してもらいながらそう言った。

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:01:54.92 ID:zrB+yh+oO
支援

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:02:25.04 ID:K9ra4OP70
ズレてる?
吹いたwww

194 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:02:56.16 ID:E9DBHSGP0
 まあいいや、とジョルジュは座布団の上に座りなおした。
  _
( ゚∀゚)「それよりさ、俺見たぜ。あの黒猫」

('A`)「mjd!?」

 僕はジョルジュの言葉に食いついた。
落ち着け、とクーが僕の背中をさする。

川 ゚ -゚)「ジョルジュの吐く言葉を信用すると痛い目にあう」
  _
( ゚∀゚)「本当だって! あの鉤尻尾は間違いねーよ」

川 ゚ -゚)「オオカミ少年は、オオカミが来ないときも
     間違いないと言っていた」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ。俺が嘘つきみたいじゃねーか」

川 ゚ -゚)「そのような言い方だと
     ジョルジュが実際には嘘つきではないように聞こえるから、
     それは適切な表現ではない」

 ジョルジュが困って僕に目をやると、
依然として食いついている僕と目が合った。
  _
( ゚∀゚)「ドクオは信じてるみてーだぜ」

川 ゚ -゚)「それは、まだ騙されてないからだ」

 明日は信じないさ、とクーは言った。

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:04:08.60 ID:7UqHhoiGO
支援

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:04:29.85 ID:mBdCzidW0
支援

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:05:01.58 ID:zrB+yh+oO
支援

198 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:05:26.20 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「なんだよー。俺はちゃんと『ピエロ』も読んだぜ?」

川 ゚ -゚)「わたしは『ラッシュライフ』を読んでから『ピエロ』を読めと言った。
     ジョルジュはそれに頷いた」

 『ラッシュライフ』は読んでないだろ、とクーはジョルジュを睨みつけた。
彼らの暗号トークが何を意味しているのか、
僕にはサッパリわからない。
  _
( ゚∀゚)「だからさ、俺も暇じゃないんだって」

川 ゚ -゚)「それなら読まなければ良い。
     最低『ラッシュライフ』は読んでいないと、
     『ピエロ』の面白さは半減するんだ」
  _
( ゚∀゚)「でもさ、しょーがねーじゃんか。
    『ピエロ』読んでるやつの半分以上は『ラッシュライフ』読んでないぜ」

川 ゚ -゚)「知らずにやるのと知っててやるのでは受ける印象がだいぶ違う。
     そもそも、動機が不純なのがいけないんだ」
  _
( ゚∀゚)「どこがだよ。すげー純粋じゃねぇかよ」

川 ゚ -゚)「話題になってる本を読んで、
     文学少女の尻を追いかけまわそうとするのがか?」
  _
(#゚∀゚)「俺は尻なんか追いかけまわしてねー!」

 俺が求めてんのはおっぱいだ、とジョルジュは腕を振った。

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:06:56.23 ID:7UqHhoiGO
支援

200 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:07:47.90 ID:E9DBHSGP0
 それよりさ、と僕は言った。

('A`)「ジョルジュはどこでマリーを見たんだ?」
  _
( ゚∀゚)「あれはどこだったっけなー。
    今日じゃないから不確かなんだ。
    たぶんここからそう遠くはない、というか結構近いと思うんだけどな。
    じゃないと鉤尻尾の黒猫見たからってそんなに印象づかねーし」

 よし、とジョルジュは目を輝かせた。
  _
( ゚∀゚)「行くか!」

('A`)「行くか?」

川 ゚ -゚)「どこへだ」
  _
( ゚∀゚)「わかってないなー。マリー探すんだろ?
    冒険だよ、冒険。アドベンチャーだ。レッツゴー!」

川 ゚ -゚)「行かないよ。いったいどこを探すというのだ」
  _
( ゚∀゚)「だからさ、このへんだよ。剣と魔法で冒険するんだ」

川 ゚ -゚)「このへんはただの住宅街だ。ファンタジーの要素はない」

 わたしはごめんだな、とクーは言った。

川 ゚ -゚)「ジョルジュの何股目かの女に刺されそうになるのはもうコリゴリだ」

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:07:52.75 ID:zrB+yh+oO
支援

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:09:16.90 ID:FyLKNpicO
支援

203 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:10:11.09 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「大丈夫だって! あの娘は今オーストリアに住んでんだから。
    妹はこのへんにいるらしいけどな」

川 ゚ -゚)「オーストリア? オーストラリア?」
  _
( ゚∀゚)「コアラとキューウェルの国じゃあない方だ」

川 ゚ -゚)「キューウェルは古いだろ」

 常識的に考えて、とクーは言う。
キューウェルというのはサッカー選手だな、と僕は思った。
僕にもその程度の知識はある。

 クーの言い草にジョルジュはひとしきり憤慨していたが、
その程度の知識しかない僕にはどうでも良い話題だった。
  _
( ゚∀゚)「まあいいや。クーは行かねーんだな?」

川 ゚ -゚)「二言はない」
  _
( ゚∀゚)「ドクオは?」

('A`)「行くよ」
  _
( ゚∀゚)「行くってよ。二言はないんだな?」

川 ゚ -゚)「……もちろんだ」

 クーの視線が突き刺さっていたけれど、僕は目を合わせようとしなかった。

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:12:02.62 ID:mBdCzidW0
キューウェルはバリバリ現役だろ常考・・・
しえん

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:12:15.04 ID:zrB+yh+oO
支援

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:12:36.23 ID:j3Tyr1dT0
支援だ!

207 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:13:13.79 ID:E9DBHSGP0
 こうして僕は、ジョルジュと夕暮れの住宅街を歩くことになった。

川 ゚ -゚)「君は帰ってくるんだろうな?」

 クーが寂しげにそう訊いたのが印象的で、僕は少しだけ後悔した。
  _
( ゚∀゚)「大丈夫だって。俺がついてるんだからさ」

 飯用意して待ってろよ、とジョルジュは言った。

川 ゚ -゚)「ジョルジュも食べるつもりなのか」
  _
( ゚∀゚)「当たり前だろ。飯は4人分な。
    マリーも連れて帰るからよ」

川 ゚ -゚)「それは多いだろ。猫はそんなに食べられないよ」
  _
( ゚∀゚)「まかせろって。食うから作っとけ。
    2人前や3人前、俺がペロリ食っちまうからよ」

川 ゚ -゚)「ジョルジュもそんなには食べられないさ」
  _
( ゚∀゚)「はたしてそうかな。
    お前がおかずなら、俺は丼で50杯は軽くご飯おかわりできるぜ?」

 ジョルジュがそう言うと、クーは楽しそうに笑った。

川 ゚ -゚)「じゃあやってみてとかって言いだしたら困るくせに」

 行ってこい、とクーは左手を振った。

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:14:30.49 ID:7UqHhoiGO
支援

209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:14:56.06 ID:zrB+yh+oO
支援

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:15:52.65 ID:f3uZjTphO
おっぱい? いいえおっぱいです

211 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:16:47.44 ID:E9DBHSGP0
 夕日が世界をオレンジ色に染めている。
それで、と僕は切りだした。

('A`)「どこへ向かえば良いのかな」
  _
( ゚∀゚)「え。知らねーよ」

 こっちが訊きたいくらいだ、とジョルジュは僕を見つめた。
ジョルジュの態度は驚くほどに堂々としていて、
僕はしばらくどう反応して良いのかわからなかった。

('A`)「ジョルジュはどこを探すつもりだったんだ?」
  _
( ゚∀゚)「このへんだよ、このへん一帯。
    別にどことかはねーよ。
    つーかさ、黒猫に会いたいのはお前だろ。
    鼻とか効かねーのかよ」

('A`)「効かないよ。犬じゃないんだからさ」
  _
( ゚∀゚)「まったく当てはないのか?」

('A`)「ないなー。僕はマリーの生活については詳しくないんだ」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ、頼りにならねーな」

 じゃ、とりあえずぶらつくか。
ジョルジュは僕にそう言うと、口笛を吹きながら歩きだした。
どうやらまったく考えなしに出発したらしい。
ジョルジュの背中を追いかけながら、僕はまた少し後悔した。

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:16:49.24 ID:FyLKNpicO
支援

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:17:28.06 ID:K0of5jMk0
支援

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:17:49.58 ID:7UqHhoiGO
支援

215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:18:48.85 ID:uBHOgkDh0
さて支援

216 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:19:47.21 ID:E9DBHSGP0
 いくら友達が少ないとはいえ、僕にはそれなりの歴史があり、
それに伴ってそれなりの数の知り合いがいる。
それはジョルジュも同じことで、僕たちはすれ違うそれぞれの知り合いに
挨拶をしたり軽く言葉を交わしたりしながら歩を進めていた。

 僕は短い間ではあるけれど、
ジョルジュとはそれなりに付き合いがある方だと思っていた。
それほど深いわけではないが、彼の人となりやキャラクターのようなものは
把握できていると思っていたのだ。

('A`)「一応訊くけど、あんたらは別に知り合いじゃあないよな?」
  _
( ゚∀゚)「モチロン。初対面だ、たぶん」

 おそらくはじめて会うのであろう僕の友達にも、
ジョルジュは気さくに声をかけるのだ。
それも「こんにちは」とか
「はじめまして、ジョルジュです」とかいった可愛げのあるものではない。
  _
( ゚∀゚)「よー、元気? 今日は晴れてて、おっぱいな夕日だよな」

 このように、誰に対しても自分のおっぱい好きが
世界の常識であるかのようにジョルジュは振舞う。
気さく、というより異常に馴れ馴れしい。

('A`)「なんなんだこいつは……」

 飄々と歩くジョルジュの背中を、僕は驚愕の眼差しで見守った。

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:21:28.00 ID:zrB+yh+oO
ジョルジュすげえな支援

218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:22:03.51 ID:7UqHhoiGO
支援

219 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:22:20.52 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「よー、元気? お前はあれだな、毛並みがおっぱいだな」

 ジョルジュはパン屋の前に繋がれた犬にも話しかける。
その犬は僕にはワンワン、
あるいはバウバウとしか聞き取れない音声で答え、
ジョルジュはその音声に対応して会話する。

 僕はジョルジュが動物と会話できることを知っているので
それほど驚きはしないと思っていたのだが、
いざ目の前で犬と話されたりすると、やはり驚いてしまうのだった。
ジョルジュが犬と会話するのを見るのははじめてだ。

('A`)「すげーな。本当に話せるんだ」
  _
( ゚∀゚)「知ってたろ? 見ての通りだ」

('A`)「いや、知ってるけどさ。実際見たら驚くって。
   犬と話すなんて、僕には無理だな。想像もつかない」

 それって何でもイケるの、と僕は訊いてみた。
  _
( ゚∀゚)「そうだなー。ま、今んとこだめな動物はないかな。
    つっても犬とか猫とか、あとは牛かな。牧場で話した。
    あ、でも昆虫はだめだな。トカゲとかも無理だった」

 哺乳類限定なのかもな、とジョルジュは言った。

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:23:12.46 ID:uBHOgkDh0
ジョルジュが何気に重要なキャラに

221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:23:42.24 ID:mBdCzidW0
支援

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:23:48.27 ID:f3uZjTphO
しえ

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:23:55.06 ID:zrB+yh+oO
ジョルジュすげえwww

224 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:24:48.10 ID:E9DBHSGP0
('A`)「どんな感じに聞こえてんの?」
  _
( ゚∀゚)「俺は逆にお前たちがどう聞こえてるか知りたいくらいだけど、
    そうだなー。猫は英語っぽいかな。犬はドイツ語だな。
    牛はよくわかんねーけど、
    なんとなく言ってることはわかるって感じだった」

('A`)「ふーん」

 そうなんだ。自分で話を広げさせてなんだけど、
僕からそれ以上の感想は生まれてこなかった。

 ジョルジュは犬に、尻尾の折れた黒猫を知らないかと訊いていた。
犬は知らなかったようで、
僕たちは飼い主がパン屋から現れ犬泥棒の嫌疑をかけられてしまう前に
退散することにした。

('A`)「思ったんだけど、マリーは黒猫なんだからさ、猫に訊けば良いんだよ」

 誰かに聞き込みをするという発想が
それまでまるでなかった僕はそう言った。
  _
( ゚∀゚)「あのな。俺はさ、猫より犬の方が好きなんだよ」

('A`)「それで?」
  _
( ゚∀゚)「それだけだよ。おっぱい、犬、猫の順だな」

 あ、こいつはあまり本気で探す気がないな、と僕は思った。

225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:27:12.62 ID:uBHOgkDh0
支援

226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:27:49.28 ID:zrB+yh+oO
支援

227 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:27:52.34 ID:E9DBHSGP0
 オレンジ色の絵の具に黒の絵の具を混ぜると、
少量であってもすぐに真っ黒になってしまうことを僕は知っている。
それと同様に、オレンジ色の空が黒に染まり始めると、すぐに夜が訪れる。
これは宇宙の真理である。

('A`)「一番星だ」

 僕は夜空になりかかっている空を見上げ、そう呟いた。
  _
( ゚∀゚)「あっちにもあるだろ。一番星じゃねーよ、それは」

 ジョルジュが不思議な負けず嫌いさで対抗してくる。
こっちが一番だ、いやあっちだと、僕たちは一通り主張しあった。

 議論が落ち着くと、僕たちの間にしばしの静寂が訪れる。
僕はぽつりと呟いた。

('A`)「マリーは本当に見つかるのかな」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ。見つからねーと思ってんのかよ」

 そういうわけじゃないけどさ、と僕は小さく息を吐く。
僕がマリーに会うのは決まって空が青からオレンジ色に
変わろうとしている時間帯で、
星空の下彼女に会うという状況が僕には想像つかないのだった。

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:30:05.60 ID:7UqHhoiGO
支援

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:30:41.36 ID:zrB+yh+oO
支援

230 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:30:50.22 ID:E9DBHSGP0
('A`)「ひょっとしたら、マリーは夜そのものなのかもしれない」

 僕はそう呟いた。
オレンジ色の空にマリーの黒が溶け込んで、
世界は夜に染められていくのかもしれない。
だとすると、僕はもうすでにマリーに会っているも同然だ。
  _
( ゚∀゚)「お前、見かけによらずロマンチストなんだな」

 冷やかすように、ジョルジュは僕にそう言った。
僕がちょっぴりスネて歩を速めると、ジョルジュが後から声をかけてくる。
  _
( ゚∀゚)「お前さ、七夕に願い事した?」

('A`)「してないよ」
  _
( ゚∀゚)「じゃあさ、七夕って何の日か知ってる?」

('A`)「え。あれだろ。織姫と彦星が会う日だろ」
  _
( ゚∀゚)「だよな。実は、俺は最近まで間違って覚えてた」

 やつらが俺たちの願い事を叶えてくれる日だと思ってたんだ。
ジョルジュは笑ってそう言った。

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:31:00.94 ID:uBHOgkDh0
支援

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:31:07.09 ID:FyLKNpicO
支援

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:32:03.98 ID:mBdCzidW0
支援

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:32:05.58 ID:QbNRAlPe0
支援

235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:32:15.03 ID:7UqHhoiGO
支援

236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:32:42.26 ID:tjO5gac0O
全員参加者?しえしえ

237 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:33:30.55 ID:E9DBHSGP0
  _
( ゚∀゚)「だってさ、俺たち願い事すんじゃん。
    この誤解は致し方ないよな?」

('A`)「そうだね。イタシカタナイんじゃないかな」

 イタシカタナイ。僕はこの音を気に入った。
  _
( ゚∀゚)「でさ、なんで俺たちが願い事するか調べてみたんだ」

('A`)「おっぱい以外に情熱が向くこともあるんだ?」
  _
( ゚∀゚)「俺は情熱の塊だぜ。何にでも向くっつーの。
    昼飯買うのも命がけだよ」

('A`)「で、なんでだったの?」
  _
( ゚∀゚)「あーそうそう。
    なんかな、俺たちが七夕の日に願い事をするのは
    別に間違ってないらしい」

 星が俺たちの願い事を叶えてくれるんだ、とジョルジュは言った。

('A`)「星が?」
  _
( ゚∀゚)「そうそう。星に願えば、って言うじゃん。
    どうも年イチで叶えてくれるらしいぜ」

238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:33:46.84 ID:zrB+yh+oO
ノー、アイム読者支援

239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:35:58.52 ID:uBHOgkDh0
支援

240 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:36:01.13 ID:E9DBHSGP0
('A`)「へー。じゃあ、別に七夕じゃなくて良いんだ」
  _
( ゚∀゚)「そうだよ。日を設けてないと忘れちまうからじゃねーの?
    貧乏くさいな、先人たちは」

 だからさ、とジョルジュは腕を振る。
  _
( ゚∀゚)「自分らが星のくせにちゃっかり願い事叶えてもらってる、
    織姫彦星の方が間違ってんだよ。
    世の中! 狂ってんだ! 狂ってんだ!」

 ジョルジュはひとりで興奮している。
僕が空を見上げると、すっかり満天の星空になっていた。
  _
( ゚∀゚)「だからさ、星に願えば良いんだよ。
    そうすりゃマリーにも会えるだろうさ」

('A`)「星に願えば」

 穏やかな風の吹く星空の下、僕はそう呟いた。
でもさ、と僕は言う。

('A`)「年に一度しか叶えられない願い事をするってことは、
   その一年間は他の願い事はすべて叶わなくても
   構わないって宣言するってことだよね」

241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:37:52.33 ID:f3uZjTphO
えん

242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:38:08.05 ID:zrB+yh+oO
支援

243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:38:15.18 ID:7UqHhoiGO
支援

244 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:38:43.00 ID:E9DBHSGP0
 それは嫌だな、と僕は言う。
お前は変わった考え方をするんだな、と
ジョルジュは感心しているようだった。
  _
( ゚∀゚)「でも、そのくせ欲張りなのな」

('A`)「そうだね。僕は欲張りなんだ。
   だからそんな願い事はできそうにない」

 しゃべりながらも歩きつづけていた僕たちは、
公園で少し休憩することにした。
ジョルジュがブランコをこぎたいと言い出したのだ。

 ジョルジュがブランコをこぐ度に、
あまり新しくない鉄の鎖が擦れあう音が静かに響く。
僕は月の光を全身に浴びながら、
滑り台の頂上から辺りを見渡していた。

 閑静な住宅街ということになるのだろう。
それほど車の往来も激しくなく、また駅や空港も近くにない町並みは、
夜の闇をまとって独特の雰囲気をかもしだしていた。

('A`)「このどこかにマリーはいるのか?」

 僕は町並みに向かってそう呟く。
不安定なリズムで鳴るあまり新しくない鉄の鎖が擦れあう音の他に、
僕に返事をくれるものはいなかった。

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:39:55.19 ID:7UqHhoiGO
支援

246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:40:12.30 ID:zrB+yh+oO
この二人普通に仲いいのな支援

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:40:12.51 ID:FyLKNpicO
支援

248 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:41:18.27 ID:E9DBHSGP0
 ブランコをこぐのに飽きてしまったジョルジュが放物線を描いて着陸し、
僕たちは探検を進めることにした。
  _
( ゚∀゚)「今日はおっぱいな星空だな」

 夜空を見上げるのなんて久しぶりだ、とジョルジュは言った。
言われてみると、僕も夜空を見上げるのは久しぶりなのかもしれない。
星のひとつひとつに睨みつけられている気がした。

('A`)「なんだかマリーに試されてるような気がするよ。
   おいドクオ、あんたはどれくらい私に会いたいんだ、って」
  _
( ゚∀゚)「それはやましいところがあるからだろ。
    星に願えない程度だからだ」

 僕たちは話し合うことなしにクーの家に向かって歩いていた。
探検が打ち切りになったのか、
それとも方向を変えているだけなのかはまだ定かではない。

('A`)「0と1の差は、1と100より大きいと思うんだ」

 僕は夜空に言い訳するように呟いた。
ジョルジュに聞かせるつもりではなかったが、彼はしっかり聞いていた。
  _
( ゚∀゚)「お前哲学者かよ。どういう意味だ、それは」

249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:42:34.94 ID:zrB+yh+oO
支援

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:42:37.52 ID:mBdCzidW0
あれ・・・もしかしてジョルジュいい奴じゃね・・・?

251 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:43:45.34 ID:E9DBHSGP0
('A`)「だからさ、『あり得る』ってことが大事なんだよ」

 僕はそう答えた。
僕はたぶん、現金よりも宝くじの方が欲しいタイプなのだ。
  _
( ゚∀゚)「この場でおっぱい揉めるより、
    10%の確率でおっぱい揉める機会が
    10回ある方が良いってことか?」

('A`)「そのたとえは良くわからないけど、
   たぶんそういうことじゃないかな」

 期待値が一定ならば確率は分散されてるべきなんだ、と僕は言った。

('A`)「そうすれば、たくさん胸躍らせられるだろ」
  _
( ゚∀゚)「ふーん。そんな小難しく考えなくても、
    願って叶って、また願って叶えられなかったら
    『おい星! どういうことだよ!』で良いじゃんか」

('A`)「僕にはそれは無理だな。
   僕はきっと、ルールを知れば縛られる」

 空を飛べるとしたら、それはきっとジョルジュの方だ。
僕はジョルジュにそう言った。

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:44:44.82 ID:7UqHhoiGO
支援

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:45:45.31 ID:zrB+yh+oO
興味深いこと書くなぁ支援

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:46:15.21 ID:mBdCzidW0
俺、童貞を捨てられる可能性10%の機会が十回あるより
100%が一回ある方が嬉しいんだ支援

255 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:46:32.92 ID:E9DBHSGP0
 猫に会うことがあったらマリーのことを訊こうと思っていたのだけれど、
僕たちがクーの家に辿りついてしまうまでに猫に会うことはできなかった。
  _
( ゚∀゚)「じゃ、ちょっくら向こうにも歩くか」

 さほど落胆した様子も見せずにそう言うジョルジュの後に、
僕は少しだけ肩を落としてついていく。

('A`)「マリーに会いたい」

 僕はそう思った。
夜空の黒さはマリーの肢体を僕に思い起こさせる。
星の輝きは、彼女の大きな瞳を連想させる。
  _
( ゚∀゚)「実際さ、お前はどのくらい会いたいんだ?」

 僕の考えていることを見透かしたように、
ジョルジュはそう訊いてきた。

('A`)「わからない。でも会いたい。
   今なら僕のかにかまをジョルジュに食べられても構わない」
  _
( ゚∀゚)「かにかまって、なんでだよ。好きなのか?」

('A`)「大好物なんだ」
  _
( ゚∀゚)「かにかまが。へー、なんか意外だな」

 それじゃ、もうちょいがんばるか。
ジョルジュはそう言い、近くにいる犬のところへ歩いていった。

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:47:09.13 ID:f3uZjTphO
一生のオナニーより1回のセックス

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:47:48.92 ID:zrB+yh+oO
かにかま支援

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:48:11.12 ID:QbNRAlPe0
>>256
それは間違っているお前は間違えている支援

259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:49:03.02 ID:FyLKNpicO
支援

260 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:49:09.17 ID:E9DBHSGP0
 あいにく、僕には犬の言葉なんかサッパリわからない。
僕は犬と会話するジョルジュを遠くから見守ることにした。

 しばらく手持ち無沙汰に辺りを見渡していると、
僕は景色の中に何かひっかかりのようなものを感じた。

('A`)「何だ……?」

 僕は意識して深く呼吸し、空気の流れを肌で感じ取る。
長らく眠りついた野生を働かせるには、集中力が必要なのだ。

 街灯が不規則に点滅している。
電球を取り替えた方が良いな、と僕は脳の一部分で考えた。
僕は全身に神経を張り巡らせながら、
それでも頭の中は徒然なるままに働かせる。

 それが僕のやり方だった。
僕は五感を働かせ、そこから第六感を掴み取る。
犬との対話を済ませたジョルジュが帰ってきたが、
僕はそれに構わなかった。
  _
( ゚∀゚)「あの犬も知らないってさ。
    やっぱり猫に訊かないとだめかなー」

 ちょっとだまってろ、と僕は思う。
なおもジョルジュは言葉を並べるが、僕はその一切を気にとめない。

 やがて、僕はひっかかりの正体を突き止めた。

('A`)「マリーだ。彼女は、あそこにいる」

261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:51:12.67 ID:to4S24A90
マリーきた

262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:52:02.96 ID:zrB+yh+oO
ドクオも何気に野性っぽいな

263 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:52:09.25 ID:E9DBHSGP0
 僕は走った。
ジョルジュが泡を食ってついてくる。
  _
( ゚∀゚)「なんだよ、待てよ!」

 お前意外とはえーんだな、とジョルジュの上げる声に構わず、
僕はアスファルトの上を滑るように駆けていく。

 細い路地に入り込み、抜ける。
僕の眼前には2階建てのアパートがそびえている。

('A`)「この2階だ。マリーはここにいる」

 僕は確信のようなものをもっていた。

 ふと路地の方に目をやると、
ジョルジュがカニのようになって進んでいた。
  _
( ゚∀゚)「お前さ、こんなの人が通るところじゃねーっての」

 あっちに道あんじゃねーか、と服の汚れを払っている。
ジョルジュの言う通り、確かに少し行ったところには
そこそこ広い道が走っていた。
  _
( ゚∀゚)「で、何なんだよここは」

('A`)「ここにマリーがいるんだ」
  _
( ゚∀゚)「ほんとかよ。何も見えねーぞ」

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:52:13.66 ID:f3uZjTphO
マリー

265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:52:23.63 ID:Lrp/aqE30
支援

266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:54:04.27 ID:7UqHhoiGO
支援

267 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:54:43.53 ID:E9DBHSGP0
 僕はジョルジュの目を見た。

('A`)「いるんだ。僕にはわかる」

 ジョルジュは大きくひとつ息を吐く。
  _
( ゚∀゚)「オーケー、わかった。認めるよ。
    マリーはここにいるんだろうな。
    ってことはさ、飼われてんじゃねーのか?」

 どうするんだ、とジョルジュは僕の顔を覗き込んだ。

 マリーは誰かの飼い猫になっている。
僕はその可能性についてまるで思い当たっていなかった。

('A`)「そうか。そうなのかもしれない」

 それならクーの家に訪れないことも説明がつく。
どうしよう、と僕はジョルジュの顔を覗き返した。
  _
( ゚∀゚)「俺が決めることじゃねーだろ。
    お前が考えろよ」

 あれか、略奪愛か、とジョルジュは僕を冷やかした。

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:56:05.64 ID:zrB+yh+oO
略奪愛とはこれまた支援

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:56:07.94 ID:7UqHhoiGO
マリーと聞くとクッキー思い出す

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:56:33.38 ID:FyLKNpicO
支援

271 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/11/30(金) 23:57:45.96 ID:E9DBHSGP0
 改めてアパートの2階を見上げると、
僕にはマリーの気配のようなものが確かに感じられた。

('A`)「さっきはたぶん、月の明りか何かが
   マリーの目に反射したのが見えたんだ」

 僕はジョルジュにそう言った。
一瞬だけだったが、僕にはそれで十分だった。
  _
( ゚∀゚)「なんだよそれ。愛の力ってやつかよ」

 ジョルジュの口調には依然として冷やかしが含まれているが、
その横顔は真剣みを帯びていた。
  _
( ゚∀゚)「で、どうすんだ。会うのか?」

('A`)「会うさ。ここまで来たんだ」
  _
( ゚∀゚)「そうか。それならそうしよう」

 そう言うと、ジョルジュは大股でアパートへ歩いていった。
意表を突かれた僕は3歩遅れてそれについていく。

('A`)「待てよ。何するつもりなんだ」
  _
( ゚∀゚)「お前は知らないのか?
    この世には、
    押せば人を呼び出すドアチャイムという発明品が存在する」

 どの部屋だ、とジョルジュは訊いた。

272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:57:59.85 ID:k80ZgDq30
http://ninkihikaku.com/tohyo/tvote.cgi?event=ijin
http://ninkihikaku.com/tohyo/tvote.cgi?event=geinojin
http://ninkihikaku.com/tohyo/tvote.cgi?event=eiga


273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/30(金) 23:59:30.39 ID:AKLy+MNRO
( ^ω^)このスレに記念パピコしてけお
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/keiba/1196137523/

274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:00:03.49 ID:B0kBnHWL0
待ってたよ支援

275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:00:26.19 ID:NnFt81ox0
支援

276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:00:37.84 ID:cgyio542O
(^o^)/日付が変わったよー

277 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:00:49.78 ID:yyGar8kT0
 僕が部屋の位置を伝えると、
ジョルジュは躊躇せずにその部屋の前に立った。
ジョルジュの指がドアチャイムを押すとピンと鳴り、
離すとポーンとやや間の抜けた音が部屋に響くのが感じられる。

 ドアチャイムに応答はなく、
僕たちはしばらく待った後何度かドアチャイムを
鳴らしてみたけれど、得られたものは数度の間の抜けた音だけだった。

('A`)「いないのかな」
  _
( ゚∀゚)「だろうな。電気メーターも回ってねーし」

 表札の上に浮かぶヘンテコな機器を眺めながら、
ジョルジュは笑みを浮かべてそう言った。
  _
( ゚∀゚)「出直すか。とりあえず降りよーぜ」

 人ん家の前ってのは居心地が悪いもんだな、とジョルジュは言った。

278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:01:59.07 ID:NuSRS5aVO
眠くなってきたけどまだまだ支援

279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:02:38.99 ID:APK2wcjfO
マリ マリ マリ 僕のマリ もうどこへも行かないで

280 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:03:26.94 ID:yyGar8kT0
 僕たちはアパートの脇に走っているそこそこ広い道に出て、
そのベランダが見える植え込みに腰掛けた。
  _
( ゚∀゚)「ほらな。この道から来るのが正着だったんだ」

 服が汚れたのがまだ気に食わないのか、
ジョルジュは恨めしそうにそう言った。

 そこそこ広い道はクーの家の裏を通っていて、
マリーのいるアパートはなるほど近場といえる位置にある。

('A`)「ジョルジュがマリーを見たのもこのへんなんじゃないのか?」
  _
( ゚∀゚)「あー、そうかもな。
    あの塀のあたりで見た気がする」

 ジョルジュはそう言いブロック塀を指さした。
僕の記憶によると、そのブロック塀の向こうは靴屋の筈だ。
腕の良い靴職人がマイペースでやっている店らしく、
確かジョルジュもそこでオーダーメイドした靴を履いている。

 ジョルジュの靴に目をやると、
よく手入れのなされた革製のスニーカーはいかにも歩きやすそうだった。

281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:04:37.10 ID:NnFt81ox0
支援、支援

282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:04:54.01 ID:NuSRS5aVO
支援

283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:05:05.61 ID:EhkpZc4P0
支援

284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:05:39.98 ID:APK2wcjfO
支援

285 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:06:12.61 ID:yyGar8kT0
 穏やかな風の中に歌声が溶け込んでいるのに気がついた。
アパートのベランダをぼんやりと眺めている僕の耳に届くそれは
あまりに心地良い音色をしていて、
僕はしばらく歌と認識できていなかったのだ。

 僕が視線を横にやると、歌を口ずさんでいるのはジョルジュだった。

 僕はしばらくその歌声に耳を傾けた。
僕は自分で歌うことはしないが、歌を聴くのは大好きである。
僕はクーがコンポに歌わせるCDを聴き、
クーが料理をしながら口ずさむ鼻歌を聴く。

 ジョルジュの歌声を聴くのははじめてのことだった。
彼はとても歌が上手かった。
僕に歌の知識はないけれど、その良し悪し、あるいは好悪は判断できる。

 ジョルジュの歌は良かった。
そして、僕はジョルジュの歌を好きになった。

 やがてジョルジュは一曲を歌い終えると、僕に白い歯を見せてきた。

('A`)「どうしたんだ?」

 僕はジョルジュにそう訊いた。
  _
( ゚∀゚)「知らないのか? 俺は今、歌を歌ったんだ」

 ジョルジュは僕にそう言った。
『歌を歌う』は重複表現にあたらないのかな、と僕は思った。

286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:06:14.42 ID:cgyio542O
マリーって外人っぽく言ったらメリーって聞こえるんだぜ

287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:06:38.93 ID:E/k2NBwEO
支援

288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:06:54.14 ID:EhkpZc4P0
支援

289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:07:39.30 ID:APK2wcjfO
重複表現あるある支援

290 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:09:00.14 ID:yyGar8kT0
('A`)「わかってるよ。そのことに何か意味があるのか訊いてるんだ」

 あるさ、とジョルジュは答えた。
  _
( ゚∀゚)「俺の歌に聞きほれて、マリーが出てくるかもしれないだろ?」

 そんなわけないじゃないか。
僕はそう思ったけれど、ジョルジュの自信満々な様子を見、
その歌声を聴いてしまった今、僕は何も言い返せなかった。
  _
( ゚∀゚)「お前もさ、何かしろよ。
    テレパシー送るとかさ。
    星に願う覚悟もなく、何もしないんじゃ、
    願い事なんか叶うわけねーぜ」

 ジョルジュはそう言い、僕の肩に手を乗せた。

 僕はそれを振り払った。姿勢を正し、声を出す。
こんなところで声を出しても意味などないに違いないと
頭では冷静に考えられるのに、僕はそうせずにはいられなかった。

('A`)「マリー」

 僕の呼びかけが空気の中に溶け込んでいく。
その声は僕の内側にある何かを刺激した。

 そんな声が届くと思うのか?
僕はそう問いかけられている。

 僕は大きく息を吸った。

291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:09:34.45 ID:E/k2NBwEO
支援

292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:11:09.91 ID:NnFt81ox0
独自の世界に引き込まれていく支援

293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:11:25.04 ID:3pFBmmezO
支援

294 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:11:27.44 ID:yyGar8kT0
('A`)「マリー!」

 僕の声が穏やかな風の中に溶け込んでいく。
風に吹かれる木々のざわめきが、もっともっとと僕を煽っている。

('A`)「マリー!」

 僕の声が風となって巻き起こる。
ジョルジュの視線が僕を煽っているのがわかる。
もっとだ。ジョルジュはそう言っている。
  _
( ゚∀゚)「もっとだよ。お前の肺に挑むんだ」

('A`)「マリー!」

 僕は全身の毛を逆立てて、吠えるように声を上げた。
こんな声を出したのは生まれてはじめてのことかもしれない。
僕の心臓は声を上げるためだけに脈を打ち、
僕はマリーの名を呼ぶためにのみ存在する。

 僕は幾度となくその名を呼んだ。
  _
( ゚∀゚)「ドクオは欲張りだからさ、
    ま、今回だけは俺が願いを叶えてやるよ」

 貸しだな、と言ったジョルジュの声で僕は我に返る。
彼の視線の先には、女の人が立っていた。

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:11:55.17 ID:bjwxXABS0
この雰囲気いいよな
支援

296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:12:45.52 ID:APK2wcjfO
支援

297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:13:14.24 ID:B0kBnHWL0
支援

298 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:14:11.99 ID:yyGar8kT0
  _
( ゚∀゚)「こんばんは」

 ジョルジュは女の人に声をかけた。
こんばんは、と彼女も挨拶を返す

ζ(゚ー゚*ζ「何してるんですか?」
  _
( ゚∀゚)「こいつの恋人探しをちょっとね」

 ジョルジュはそう言い、僕の方に親指を向ける。
女の人は、なんともいえない表情で小首を傾げた。
  _
( ゚∀゚)「ま、つっても猫なんだけどね。
    恋猫っていうのかな?」

ζ(゚ー゚*ζ「愛猫とか?」

 そういうのって素敵、と彼女は微笑んだ。
  _
( ゚∀゚)「アイビョウ。そうだね、愛猫。
    愛猫探ししてるんだけどさ、心当たりない?」

 黒猫なんだ、とジョルジュは言った。

299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:15:03.19 ID:APK2wcjfO
ジョルジュすごいやつ支援

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:15:10.48 ID:3ZqdcDwX0
支援

301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:15:37.40 ID:E/k2NBwEO
支援

302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:15:42.91 ID:3pFBmmezO
支援

303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:16:47.26 ID:NnFt81ox0
しえんぬ

304 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:17:09.73 ID:yyGar8kT0
ζ(゚ー゚*ζ「この辺にいるんですか?」
  _
( ゚∀゚)「そうなんだ。5・6週間前かな、こいつ、逃げられて。
    失恋に枕を濡らしていたところを俺が、
    愛猫探しの旅に連れ出したってわけ」

 5・6週間、と女の子は呟いた。

ζ(゚ー゚*ζ「それ、マルちゃんのことかも。
      私、先月猫拾ったんですよ。黒猫」

 尻尾の先が折れてて素敵なの、と彼女は言った。
  _
( ゚∀゚)「マルちゃん。それ、その猫の名前?」

ζ(゚ー゚*ζ「そう。本当は、シッポサキマルマリっていうの。
      長すぎるから、通称マルちゃん」

 おっぱいだね、とジョルジュが微笑む。
  _
( ゚∀゚)「その猫は、君に当たりくじを運んでくれた?」

 彼女は驚いたような表情を一瞬見せたが、すぐにニッコリと微笑んだ。

ζ(゚ー゚*ζ「だめだった。私の隣にはブータン人が住んでいないもの」

 あ、これはあれだな、と僕は思った。
間違いなく、彼らの間で暗号トークがはじまっている。

305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:18:32.04 ID:cgyio542O
最初のクーの小説の話か

306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:19:01.76 ID:APK2wcjfO
支援

307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:19:05.55 ID:NnFt81ox0
ζ(゚ー゚*ζ「そう。本当は、シッポサキマルマリっていうの。
      長すぎるから、通称マルちゃん」

 おっぱいだね、とジョルジュが微笑む。


脈絡がwww

308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:19:42.67 ID:3pFBmmezO
支援

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:20:01.01 ID:bjwxXABS0
アヒル鴨すぐるww

支援

310 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:20:03.36 ID:yyGar8kT0
  _
( ゚∀゚)「俺はジョルジュ。名前訊いても良い?」

 私はデレ、と女の人は言った。
  _
( ゚∀゚)「デレ。おっぱいな名前だね。
    いきなりで悪いけどさ、もしよかったら、
    こいつを愛猫に会わせてやってくれない?」

 えー、とデレは満更でもない様子で僕を見る。

 ジョルジュと会った女の人はほとんどがこのようになる。
誘われると否定的な言葉を並べはするけれど、
その実、誘いに乗るためのきっかけを欲しがっているだけなのだ。

 ジョルジュのなすべきことはただ1つ、
彼女にきっかけを与えてやりさえすれば良い。

ζ(゚ー゚*ζ「最近は、こういうナンパが流行ってるの?」
  _
( ゚∀゚)「ナンパ? とんでもない。
    俺はおっぱいが好きなだけの硬派な男だよ」

ζ(゚ー゚*ζ「それは硬派って言わないと思うけど」
  _
( ゚∀゚)「そんなことはないよ。俺はおっぱい一筋なんだ。
    そこには一点の曇りもない。
    これが硬派じゃないんだったら、
    この世から硬派なんて言葉はなくなっちゃうって」

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:20:35.62 ID:E/k2NBwEO
本当に良いな
支援

312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:21:12.43 ID:APK2wcjfO
支援

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:22:36.69 ID:NnFt81ox0
シエンタ

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:23:15.29 ID:cgyio542O
全脚派の男を敵に回したな

315 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:23:25.30 ID:yyGar8kT0
 ジョルジュの強引な理屈が気に入ったのか、
デレはくるくると笑っている。

ζ(゚ー゚*ζ「ジョルジュは面白いね。
      好きなのはおっぱいだけ?」

 デレは笑いながらそう訊いた。

 ここがポイントだな、と僕は思った。
ここでジョルジュがどう答えるかによって、
僕の願いが叶うかどうかが決まるような気がする。

 そして、僕のこの手の予感は、今まで外れたことがない。
僕はジョルジュの返答を見守った。

 おっぱいだけっていうのは語弊があるな、とジョルジュは言った。
  _
( ゚∀゚)「『重力ピエロ』はすげー好き。それに、
    『ラッシュライフ』を読んでいると、その面白さは倍増するよな」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。『オーデュボン』も読んでたら、もっと素敵になるけれど」

 私は『アヒルと鴨』が好きだな、とデレが微笑む。
彼らの暗号トークの意味するところは僕にはまるでわからないけれど、
どうやらジョルジュはデレにきっかけを与えられたらしい。

 ジョルジュは一度振り向くと、僕に向かってウインクした。
読んでないくせに、と僕は心の中で彼に毒づく。

 僕たちは、アパートの2階へと上がっていった。

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:24:45.26 ID:bjwxXABS0
死神の精度もいれてやってください><  

支援

317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:25:42.10 ID:APK2wcjfO
支援

318 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:26:04.98 ID:yyGar8kT0
 デレの部屋はこじんまりとしていた。
必要なだけの空間に、必要なだけの家具がある。
こんな部屋も悪くはないな、と僕は思った。

('A`)「何よりここにはマリーがいる」

 はたしてマリーはその部屋にいた。
黒の短毛は艶やかで毛並みが良く、
上向いた尻尾は骨折の経験があるのか先がポキリと折れている。

('A`)「久しぶり」

 僕がマリーに挨拶すると、
「久しぶり?」と彼女は薄目に微笑んだ。
  _
( ゚∀゚)「ま、つもる話もあるだろーしさ、
    ベランダ行きな。夜空がきれーだぜ」

 デレに出された茶を啜ってそう言うと、
ジョルジュは僕たちをベランダに追い出した。

('A`)「なんだよ。セックスか」

 僕がジョルジュに小声で訊くと、
そうだよ、見たくねーだろ、と彼は頷く。
確かに見たくないな、と僕は思った。

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:26:11.73 ID:NnFt81ox0
暗号トークさっぱりわかんねーよ支援

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:26:17.17 ID:B0kBnHWL0
支援

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:27:15.75 ID:APK2wcjfO
支援

322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:28:09.82 ID:bjwxXABS0
>>319
http://www.mtnk.net/


支援

323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:28:16.27 ID:3pFBmmezO
支援

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:28:20.94 ID:nRVAfRA20
ジョルジュwwww

325 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:28:47.26 ID:yyGar8kT0
 穏やかな風の吹く夜空の下、
僕とマリーはベランダにふたり並んで立っていた。

、∧∧
(*゚ー゚)「あなたは久しぶりかもしれないけれど、
    私はそうでもないわ」

 マリーは僕にそう言った。
僕は首をひねってマリーの方に向く。

('A`)「それは、別に僕に会いたいわけじゃなかったって意味なのかな」

 違うわ、と彼女は首を振る。

、∧∧
(*゚ー゚)「ここからあなたの家って、すごく近いと思わない?」

 そう言うと、マリーはベランダの外へと目をやった。
それにつられて視線を移すと、夜の町並みが僕を向かえている。

、∧∧
(*゚ー゚)「ほら、あそこ」

 マリーが示したところには、クーの家が建っていた。
庭の向こうに窓があり、ハンモックがわずかに見えている。
カーテンを閉めた方が良いのかもしれないな、と僕は思った。

326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:30:12.96 ID:EhkpZc4P0
ちょいとググってみて興味が沸いた支援

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:30:23.72 ID:E/k2NBwEO
支援

328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:30:48.57 ID:APK2wcjfO
支援

329 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:31:15.58 ID:yyGar8kT0
、∧∧
(*゚ー゚)「私はここから、毎晩のようにあなたを見ていたわ」

 あなた、決まって夕暮れ時になると窓際に来るんだもの。
マリーは僕にそう言った。

('A`)「見られてたんだ?」

、∧∧
(*゚ー゚)「どうやらね。あれって、私を待ってたの?」

 そうだよ、と僕は言った。

('A`)「僕はマリーに会いたかったんだ」

 私もよ、とマリーは微笑んだ。

、∧∧
(*゚ー゚)「私もドクオと話したかった」

 星に願ったの、とマリーが天を仰ぐ。
それに倣って見上げると、
満天の星空は静かに僕たちを見守っていた。

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:31:22.90 ID:3pFBmmezO
支援

331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:32:41.21 ID:APK2wcjfO
支援

332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:33:24.95 ID:cgyio542O
なんで今日は死ねと言いたくなるジョルジュばっかりなんだ

333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:33:38.08 ID:nRVAfRA20
しえしえ

334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:33:49.71 ID:3pFBmmezO
支援

335 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:34:02.20 ID:yyGar8kT0
('A`)「叶ったんだ?」

 僕はマリーにそう訊いた。
どうやらね、と彼女は頷く。

、∧∧
(*゚ー゚)「これで一年間はおあずけね」

 何をなのかは知らないけれど、と彼女は笑った。
自分が願い事をしなかったことが恥ずかしくなり、
僕は目を瞑って大きくひとつ息を吐いた。

('A`)「会いに来てくれれば良かったのに」

 僕がそう呟くと、
違うの、とマリーは微笑んだ。

、∧∧
(*゚ー゚)「私は、私を探して会いに来たドクオに
    会いたかったのよ」

('A`)「欲張りだな」

、∧∧
(*゚ー゚)「忘れたの?」

 私、猫なのよ、とマリーは言った。
欲張りに決まってるじゃない、と。

336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:34:27.22 ID:nRVAfRA20
支援

337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:34:50.31 ID:Kjt2cyrF0
これは面白い

338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:35:00.53 ID:E/k2NBwEO
支援

339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:36:05.50 ID:EhkpZc4P0
支援

340 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:36:42.85 ID:yyGar8kT0
('A`)「これからは会いに来てくれるのかな」

 僕はマリーにそう訊いた。
どうかしら、と彼女はいたずらっぽく笑う。

、∧∧
(*゚ー゚)「私はもう野良猫ってわけじゃないんだから、
    そうそう会いに行ける筈がないと思わない?」

 そうだね、と僕は言った。

('A`)「でも、僕はマリーに会いたいんだ」

、∧∧
(*゚ー゚)「欲張りね」

('A`)「うん。僕は欲張りなんだ」

 じゃあこうしましょう、とマリーが言う。

、∧∧
(*゚ー゚)「ジャンでケンでポンで、
    勝った方が会いに行くことにすれば良いんだわ」

 川渡ってね、とマリーは楽しそうに笑った。

341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:37:24.82 ID:nRVAfRA20
支援

342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:38:57.31 ID:E/k2NBwEO
シャローンか
支援

343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:39:17.91 ID:3pFBmmezO
支援

344 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:39:38.44 ID:yyGar8kT0
 僕が窓越しに中の様子を伺うと、
ちょうどジョルジュがデレから引き上げ射精したところだった。

('A`)「うげ。見たくなかったな」

 僕は舌を出してそう呟いた。
まったく、彼のセックスに関する能力には信じ難いものがある。
おそらく僕たちがベランダに追いやられてから
1時間ほどしか経っていない筈なのだ。

 僕が冷ややかな視線を送っていると、
それに気づいたジョルジュが部屋の中にに入れてくれた。
  _
( ゚∀゚)「おう。もういいのか?」

 股間を拭いながらジョルジュが言う。
デレはベッドの上にぐったりと横になっていて、
彼女の胸はやや控えめな大きさで上下していた。

('A`)「これで、よくクーに会っていられるな」
  _
( ゚∀゚)「え。なんで?」

 こいつは本気でそう訊いているのか。
僕はそう思わずにはいられなかった。

345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:40:37.92 ID:NnFt81ox0
獣支援

346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:42:12.35 ID:3ZqdcDwX0
支援

347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:42:18.44 ID:EhkpZc4P0
軽く勃起した

348 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:42:42.57 ID:yyGar8kT0
 ジョルジュはデレの体に飛び散った精液を丁寧に拭きとると、
依然として横になっている彼女をよそに服を着た。
  _
( ゚∀゚)「じゃ、俺帰るから」

ζ(゚ー゚*ζ「えー。泊まっていけば良いのに」

 デレがベッドの上から甘い声を投げかける。
そうはいかないんだ、とジョルジュは言った。

ζ(゚ー゚*ζ「また会ってくれる?」
  _
( ゚∀゚)「モチロン」

 おっぱいは大好きだしな、とジョルジュは言った。

ζ(゚ー゚*ζ「あら。私、巨乳じゃないけどいいの?」
  _
( ゚∀゚)「馬鹿だな、デレは。
    あらゆるおっぱいに貴賎はねーよ」

 じゃーまたな。
ジョルジュはそう言い靴を履く。

 僕たちはデレのアパートを後にした。

349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:43:46.50 ID:NuSRS5aVO
支援

350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:43:58.98 ID:cgyio542O
支援

351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:44:02.67 ID:IPr4WiVZO
追い付いた支援

352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:45:26.65 ID:NnFt81ox0
支援

353 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:45:33.40 ID:yyGar8kT0
 僕の好きなクーの部屋では、
クーが眉間に皺を寄せて待っていた。
  _, ,_
川 ゚ -゚)「遅いよ。今何時だと思ってるんだ」
  _
( ゚∀゚)「申し訳ない」

川 ゚ -゚)「おまけに、シッポサキマルマリも
     見つけられていないじゃないか」
  _
( ゚∀゚)「それについては、申し訳なくない」

 な、とジョルジュは僕を見る。
僕は大きく欠伸をした。
 _
(;゚∀゚)「いや、ここは同意しろよ」

 マリーは飼い猫になってたんだ、とジョルジュは言った。
  _
( ゚∀゚)「それもさ、誰のだと思う?」

川 ゚ -゚)「さあな。検討もつかない」

 ミステリ的に面白いのは
ジョルジュの飼い猫だった場合だな、とクーは言った。

354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:45:59.67 ID:E/k2NBwEO
支援

355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:46:27.09 ID:NnFt81ox0
支援

356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:46:55.20 ID:3pFBmmezO
支援

357 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:48:38.44 ID:yyGar8kT0
('A`)「それは良い。自作自演だったわけだ」

川 ゚ -゚)「しかし、その場合、
     ジョルジュは三枚に下ろされることを
     覚悟していなければならない」
  _
( ゚∀゚)「お前は、本当にしそうだから怖い」

川 ゚ -゚)「そのような言い方だと
     そう言いつつも実行はしないように聞こえるから、
     それは適切な表現ではない」
  _
( ゚∀゚)「あ、本気なんだ」

 割とな、とクーは表情に何も浮かべず頷いた。

川 ゚ -゚)「で、誰だったんだ?」

 驚くなよ、とジョルジュは断る。
  _
( ゚∀゚)「デレちゃんだよ」

川 ゚ -゚)「あの?」

 あの、とジョルジュが頷いた。

358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:49:52.67 ID:cgyio542O


359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:50:48.55 ID:NnFt81ox0
支援ですよ

360 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:51:17.63 ID:yyGar8kT0
川 ゚ -゚)「それは意外だな」
  _
( ゚∀゚)「だろ。このへんに住んでるのは知ってたんだけどな。
    表札見たときビビったぜ」

 偶然ってあるもんだな、とジョルジュは笑った。

川 ゚ -゚)「文学少女の姉は元気だって?」
  _
( ゚∀゚)「いや、それは訊いてないな」

 まったくの他人を装ったからな、とジョルジュは言う。

川 ゚ -゚)「うまくいったのか?」
  _
( ゚∀゚)「俺をナメんなよ。
    俺は今までうまくいかなかったことなんか、
    何ひとつとしてないんだよ」

 ほう、とクーは射抜くような視線をジョルジュに向けた。
ジョルジュがじわりと汗をかく。

川 ゚ -゚)「じゃ、セックスしたんだ」

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:51:52.06 ID:NnFt81ox0
や〜ん

362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:52:24.17 ID:NuSRS5aVO
支援

363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:52:28.65 ID:bjwxXABS0
支援

364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:52:40.70 ID:E/k2NBwEO
支援

365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:53:23.18 ID:3pFBmmezO
支援

366 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:54:03.24 ID:yyGar8kT0
 _
(;゚∀゚)「な、なんでそうなるんだよ」

川 ゚ -゚)「愚問だな。その答えは自分の胸に訊いた方が良い」

 クーはそう言い、とても深くため息をついた。

('A`)「きっと世界中に自分の失望を知らしめたいと思ったとき、
   人はこういうため息をつくんだろうな」

 僕は再びそう思った。本日二度目だ。

川 ゚ -゚)「しかもあいつの妹だと。
     ジョルジュは私を殺したいのか?」

 あいつがオーストラリアから帰ってきたらどうするんだ、と
クーはジョルジュを問いつめる。
 _
(;゚∀゚)「ちょっと待った! そいつは違うぜ」

川 ゚ -゚)「ほう。何が違うのだ?」

 あの娘がいるのはオーストリアだ、とジョルジュは言った。
  _
( ゚∀゚)「コアラとキューウェルの国じゃあない方だ」

367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:55:37.46 ID:NnFt81ox0
支援

368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:55:53.64 ID:3pFBmmezO
支援

369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:56:00.01 ID:B0kBnHWL0
支援

370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:57:15.29 ID:NuSRS5aVO
支援

371 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:57:26.63 ID:yyGar8kT0
 だ、か、ら、とクーは低く呟いた。

川 ゚ -゚)「キューウェルは古いと言ってるだろうが」

 そう言い残してキッチンへ入ると、クーは出刃包丁を持って姿を現した。
  _
( ゚∀゚)「あ。本気だったんだ?」

川 ゚ -゚)「割とな」

 三枚に下ろしてやる。
そんなクーの意思が、部屋の空気に溶け込んでいる。

 彼らがこの程度のやり取りをするのは、それほど珍しいことではない。
だから、僕は気にせず窓から外を眺めやる。

 クーの部屋からは、マリーの住むアパートが見えている。

('A`)「僕は欲張りなんだろうな」

 僕は星空に向かって呟いた。
僕がひとつしか叶わない願い事をするならば、
それは、僕にとって奇跡のような価値を持つこの日常を、
できるだけ長く続けさせて欲しいということになるのだろう。

 僕はおそらくクーより先に死ぬ。
長生きしたいな、と、
窓ガラスに映る自分の尻尾を揺らして遊びながら僕は思った。

                                            おしまい

372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:57:57.35 ID:NnFt81ox0
乙!

373 : ◆U9DzAk.Ppg :2007/12/01(土) 00:58:27.33 ID:yyGar8kT0
俺の投下は以上です。
皆様お疲れ様でした。

引き続き黒猫グループの投下をお楽しみください

374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:58:57.05 ID:3pFBmmezO
おつ

375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:02.26 ID:bjwxXABS0
どくおがねこだったってこと?

376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:12.35 ID:NuSRS5aVO
乙、魚好きはそういう意味だったのか

377 : ◆AXQl/ELPPk :2007/12/01(土) 00:59:15.21 ID:EhkpZc4P0
俺参加者じゃないけど面白かったよ!乙!

378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:26.57 ID:B0kBnHWL0
乙!!

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:32.89 ID:bjwxXABS0


380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:41.21 ID:IPr4WiVZO
乙!!

381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 00:59:41.90 ID:E/k2NBwEO

よかった

382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:00:12.82 ID:bjwxXABS0
>>377
お前は早く番外編かけwwwww

383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:01:27.95 ID:o6ZqrAV+O

今からゆっくり読みなおす

384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:01:50.15 ID:nRVAfRA20
乙!

385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:02:47.28 ID:APK2wcjfO
乙!

386 : ◆zS3MCsRvy2 :2007/12/01(土) 01:03:22.12 ID:3ZqdcDwX0
樹海さんお疲れ様でした!
小鳥さんの出番まで専ブラ用イライラ棒でお楽しみ下さい



     >1-100>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>10
     >1-100>1-1000>1-2    >1      >1-2    >1-1000>1-1000>1-1000>1-2
     >1-100     >1-2 >1 >1 >1-10 >1-2 >10 >1-1000>1-1000>1-1000>1-2
     >1-100 >1-2 >1-2 >1 >1 >1-10 >1-2 >1-2   >1-1000>1-1000>1-1000
スタート      >1-2 >1-2 >1 >1 >1-2  >1-10    >10 >1-2>1-1000      ゴール
     >1-1000>1-2 >1-2 >1 >1 >1-2 >1-1000>10 >10 >1-2      >10-1000
     >1-1000>1-2 >1-2 >1 >1 >10  >1-1000    >10 >1-2  >1-1000>1-1000
     >1-1000>1-2     >1 >1 >10 >1-1000 >1-1000    >1-1000>10-1000
     >1-1000>1-1000>1-100    >1        >1-1000>1-1000>1-1000>1-1000
     >1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1-1000>1




387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:04:07.31 ID:hE1cTJrK0
今追いついた
伊坂への愛がものすごく伝わった
文のテンポもいいし 流れてる空気もいい
超乙だぜ あんたの作品読ませてもらうぜ

388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:04:38.23 ID:EhkpZc4P0
即死して吹いたwwwwwww

389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:05:03.82 ID:cgyio542O


390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:05:32.84 ID:uJ9TIkDR0

かなりよかったぜ

391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:05:54.13 ID:NnFt81ox0
ネクストコナンズヒント


\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \           /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <   まんこ!   >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
    /  /  ノ           |   ,'    \
      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)
↑ 次はこいつ

392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:07:48.04 ID:cgyio542O
なんだケフィアか

393 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:07:48.97 ID:5kwZ98dxO
樹海さんおつかれさまでした!
それでは、平仮名ばっかのゆるゆる作品始まるよ!

394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:08:28.54 ID:NnFt81ox0
やった
ぼくねむたいからちょうどいいや

395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:09:30.62 ID:NuSRS5aVO
どんとこい

396 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:09:44.99 ID:3pFBmmezO
支援

397 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:10:27.67 ID:APK2wcjfO
よーし限界まで支援だっ!

398 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:10:29.72 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)ねがいじぞうとくろねこのようです(ΦωΦ )

399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:11:08.72 ID:NnFt81ox0
wktk

400 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:12:40.90 ID:5kwZ98dxO
むかしむかし、あるところにおじいさんがいました。


( ^ω^)「よっこらお、こんなもんでいいじゃお」


おじいさんのなまえは『ブーン』といい、村でもやさしいおじいさんとゆうめいでした。


おじいさんは畑をたがやすしごとをおわりにして、お昼ごはんをたべることにしました。


( ^ω^)「うん、今日のごはんもおいしそうじゃお」


はっぱのつつみからでてきたのは二つのおむすび。なかみのないおむすびを、おじいさんは一つたいらげました。

401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:13:33.35 ID:cgyio542O
しえん

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:13:33.24 ID:EhkpZc4P0
じゃお

403 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:15:03.54 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「さて、おなかもふくれたことじゃしおじぞうさまのところにいくかお」


おじいさんはまいにちの畑しごとをおえると、いつもおじぞうさまのところにいきます。


( ^ω^)「おや?あれはドクじいじゃないかお?」


おじいさんが歩いていると、畑をたがやすおじいさんがいました。


( ^ω^)「ドクじい、今日もおてんとさまが元気じゃのお」


('A`)「そうじゃな、ブーンはまたじぞうにおそなえか?」


( ^ω^)「じゃお、ドクじいもいくかお?」


('A`)「いってそなえたところではらもふくれんわい、むだなことはせんほうがええ」

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:15:18.17 ID:KRsn6ssqO
じゃお

405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:15:20.44 ID:E/k2NBwEO
支援

この合作のまとめはめろんちゃんの所でいいのかな

406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:16:10.95 ID:APK2wcjfO
だ…めだね……む

407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:16:54.94 ID:NuSRS5aVO
支援

408 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:17:04.69 ID:nRVAfRA20
支援

409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:17:23.94 ID:3pFBmmezO
支援

410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:17:40.45 ID:EhkpZc4P0
支援じゃお

411 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:17:43.98 ID:5kwZ98dxO
『ドクじい』とよばれたおじいさんは、へんくつじいさんと言われていて、あまり村の人たちにすかれていませんでした。


( ^ω^)「そんなことはないお、おじぞうさまだってよろこんでくださるお」


('A`)「あんな石のかたまりがよろこぶはずないじゃろ、
むすびがあまってるならワシによこしたほうがまだましじゃよ」


( ^ω^)「だめじゃお、ドクじいもあまりはたらきすぎるとけがするお」


('A`)「けっ、わかっとるわい!さっさといけ!」


( ^ω^)ノシ「じゃあのー」

おじいさんは手をふり、おじぞうさまのいるほうへあるいていきました。

412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:18:50.81 ID:NuSRS5aVO
支援じゃ

413 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:20:02.21 ID:5kwZ98dxO
おじいさんがあるいていると、こんどはかおのそっくりな男の人たちがいました。


( ´_ゝ`)「おや、ブーンじいさんではないですか」


(´<_` )「今日もおそなえですか?」


若い二人のだんせいは『あにじゃ』と『おとじゃ』といい、ふたごでやさしいきょうだいでした。


( ^ω^)「じゃおじゃお、あにじゃさんもしごとがうまくなってきたおね」


(´<_`;)「ときにおちつきましょう、わたしはおとじゃです」


村はへいわそのものでした。

414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:20:11.95 ID:KRsn6ssqO
支援

415 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:20:19.68 ID:E/k2NBwEO
支援

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:21:01.73 ID:3pFBmmezO
支援

417 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:21:40.79 ID:B0kBnHWL0
支援

418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:21:56.22 ID:cgyio542O
支援

419 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:22:04.62 ID:5kwZ98dxO
おじいさんは二人とわかれ、またあるきだしました。


とちゅうに会った村の人たちにもあいさつをしつつあるいていると、やがておじぞうさんが見えてきました。


( ^ω^)「おじぞうさまこんにちはですお、今日もおむすびをもってきましたお」


( ∵ )


そういうと、おじいさんはつつみからおむすびを取り出し、おじぞうさんのあしもとへおきました。


( ^ω^)「すこしとなりをおかりしますお」


おじいさんはおじぞうさんのよこの石にこしかけ、すこしきゅうけいをとりました。

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:23:11.89 ID:KRsn6ssqO
ビコーズかよwwwwww

421 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:24:40.01 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「おじぞうさま、今日もおてんとさまが元気ですじゃお」


おじいさんはまいにち、おじぞうさんのよこにこしかけ、お話をしていました。


( ^ω^)「それではワシはそろそろかえるとしますじゃお」


おじいさんはしばらく休んだあと、家にむかってあるいていきました。


すると、おじいさんはかえるとちゅうに先ほどのきょうだいによびとめられました。


( ´_ゝ`)「ブーンじいさん、今日はもうおかえりですか?」


( ^ω^)「じゃおじゃお、今日のばんご飯はほしにくぞうすいにするんじゃお」


おじいさんはとてもうれしそうにこたえました。

422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:24:54.99 ID:cgyio542O


423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:25:05.99 ID:Qn5XUPq+0
支援

424 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:25:36.36 ID:3pFBmmezO
支援

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:26:00.95 ID:E/k2NBwEO
支援

426 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:26:30.68 ID:5kwZ98dxO
(´<_` )「それはずいぶんとごうせいですね、ではこれをもっていってください」


おとじゃは畑からいっぽんのねぎをとりだし、おじいさんにわたしました。


(;^ω^)「えっ?いいのじゃお?」


(´<_` )「きにすることはありませんよ」


( ´_ゝ`)「そのかわりにごちそうになろうなんて思ってませんよ」


おじいさんはあにじゃをむししてねぎをうけとりました。


( ^ω^)「あにじゃさん、ほんとうにありがとうじゃお」


(´<_` )「・・・」


おじいさんはおじぎをして、家にかえっていきました。

427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:28:47.38 ID:cgyio542O
|^o^|

428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:28:54.30 ID:KRsn6ssqO
支援するよ

429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:28:58.50 ID:3pFBmmezO
支援

430 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:29:49.33 ID:5kwZ98dxO
おじいさんが家につくころには日もすっかりおちてきていました。


( ^ω^)「さっそくご飯をつくるじゃお」


おじいさんはなべに火をおこし、中にみずとおこめをいれました。


ぐつぐつ

ぐつぐつ


( ^ω^)「あにじゃさんにかんしゃしなきゃじゃお」


おじいさんはつぎに、おとじゃからもらったねぎをいれ、次にほしにくをいれました。


( ^ω^)「そろそろじゃお」


おじいさんはおわんになかみをうつしました。

431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:31:22.03 ID:NuSRS5aVO
弟かわいそうw

432 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:32:09.36 ID:5kwZ98dxO
おじいさんはご飯をひとくち口にいれました。


( ^ω^)「うまいお!」

ふんわりとしたごはんに、はごたえのあるねぎ。


やわらかいにくをかむと、ぎゅっとしたかんしょくの中からほどよいしおけが口の中に広がります。


ひとくち、またひとくちとおじいさんは食べていきます。


気がつくと、おなべのなかみはきれいになくなっていました。


( ^ω^)「ごちそうさまじゃお」


おなかがいっぱいになると、おじいさんは大きなあくびをしました。


( うω^)「ふわぁ〜、そろそろねるとするじゃお」

433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:33:47.24 ID:3pFBmmezO
支援

434 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:34:20.34 ID:5kwZ98dxO
おじいさんは火をけして、わらのふとんにもぐりこむとすぐにねむってしまいました。


( -ω-)「ぐぅ、ぐぅ」


お月さまはぼんやりとかがやき、むらぜんたいをしずかにねかしつけました。


あしたもおてんきになるのじゃお?


むらのよるはゆっくりと、しずかにふけていきました。

435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:35:03.39 ID:2WpTv3gy0
今夜をもって某スレ復活となりました
どうぞお越しください

http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1196440312/l50


新人さん達ががんばっている新人合作
某スレでも話題となっております
是非とも、覗いてみてください

436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:35:26.08 ID:nRVAfRA20
支援

437 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:36:01.46 ID:5kwZ98dxO
ちゅん、ちゅんちゅん


( うω^)「おっ、もう朝じゃお」


ことりのなきごえでおじいさんが目をさますと、外はお日さまがさんさんとかがやいていました。


( ^ω^)「おてんとさま、おはようございますじゃお」


お日さまにあいさつをしたおじいさんはみずでかおをあらい、あさご飯をたべました。


( ^ω^)「もぐもぐ」


あさご飯をたべおわると、おじいさんはおむすびをふたつもち、いつものように畑しごとにむかいました。

438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:36:35.58 ID:3ZqdcDwX0
支援

439 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:37:56.92 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「よっこらお、げんきにそだってるお」


すくすくとそだつやさいを見て、おじいさんはにこにことわらっていました。


( ^ω^)「さて、おひるにするじゃお」


おじいさんはつつみからおむすびをひとつとりだし、ゆっくりと食べました。


( ^ω^)「そろそろいくとするじゃお」


しごとをおわらせたおじいさんは、いつものようにおじぞうさんのところへあるいていきました。

440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:37:58.21 ID:KRsn6ssqO
支援

441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:38:30.77 ID:NuSRS5aVO
支援

442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:38:43.96 ID:cgyio542O
支援

443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:38:58.28 ID:E/k2NBwEO
支援

444 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:39:47.77 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「・・・お?あれはなんじゃお?」


おじぞうさんが見えてきたころ、おじいさんはいつもとようすがちがうことに気がつきました。


( ^ω^)「とりたちがなにかしてるお」


おじいさんがちかよってみると、何匹ものとりたちがねこをいじめていました。

(メメΦωΦ)「・・ニャ・」


(# ^ω^)「こりゃ!やめるんじゃお!」


おじいさんはとりたちをおいはらうと、とりたちはいっせいににげていきました。

445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:41:23.26 ID:3pFBmmezO
支援

446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:43:23.71 ID:hE1cTJrK0
びんちょうたんを思い出した

447 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:45:53.21 ID:5kwZ98dxO
(メメΦωΦ)「ニャア・・・」

(;^ω^)「これはひどいけがじゃお」

そこにいたのは体じゅうきずついた一ぴきのしろねこ。しろねこはひどくよわっていました。

(;^ω^)「はやくてあてをしないと」

(;^ω^)「おじぞうさま、きょうはもうかえらせてもらいますお」

おじいさんはおむすびをおき、ねこをだきかかえていそいであるいていきました。

それから少したったころ、おじいさんはあにじゃとおとじゃのすむいえにつきました。

いきなりやってきたおじいさんにふたりはおどろいていました。

(´<_`;)「ブーンじいさん、どうしたのですか?」

(;^ω^)「あにじゃさん、やくそうはありますじゃお?」

( ´_ゝ`)「あにじゃはわたしです。やくそうならここにありますが」

あにじゃはすぐにやくそうをとりだしました。

448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:47:02.60 ID:NuSRS5aVO
支援

449 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:48:18.39 ID:5kwZ98dxO
(;^ω^)「そのやくそうをいますぐこのねこにぬってあげてくれないじゃお?」


(;´_ゝ`)「これはひどいけがですね」


(´<_`;)「あにじゃ、すぐにやくそうを」


おじいさんはねこをゆかにねかすと、あにじゃはすぐにやくそうをぬっていきます。


(メメΦωΦ)「ニャッ!」


やくそうをぬるたび、ねこはあばれていました。


(メメ´_ゝ`)「たのむからおとなしくしていてくれ」

あにじゃのきずはふえていくばかりでした。

450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:48:32.63 ID:3pFBmmezO
支援

451 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:50:31.64 ID:5kwZ98dxO
(メメノゝメメメ)「よし、ぬりおわりましたよ」


(;^ω^)「ほんとうにありがとうございますじゃお」


(´<_` )「れいにはおよびませんよ」


(メメノゝメメメ)「・・・」


おじいさんはふたりにふかくおじぎをして、ねこをいえまでつれていきました。


( ^ω^)「ここでしばらくやすむといいお」


(メメΦωΦ)「ニャア」

452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:51:11.20 ID:NuSRS5aVO
テラ満身創痍ww

453 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:52:20.28 ID:5kwZ98dxO
それからおじいさんはなんにちもなんにちもねこをかんびょうしました。


( ^ω^)「おっ、うごけるようになったのかお」


(メ ΦωΦ)「ニャア」


おじいさんのねっしんなかんびょうもあり、ねこは日に日に元気になっていきました。


(* ^ω^)「おっ、くすぐったいお」


ねこはおじいさんのもとにより、すりすりとかおをこすりつけていました。


(* ^ω^)「かわいいやつじゃお」


(メ ΦωΦ)「ニャア」

454 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:52:37.24 ID:3pFBmmezO
支援

455 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:53:58.94 ID:5kwZ98dxO
やがて、ねこのうけたきずはかんぜんにかいふくして、外でもあるけるようになりました。


( ^ω^)「う〜ん・・・」


おじいさんはなやんでいました。このままねこをかいつづけるかどうか。


( ΦωΦ)「ニャア」


( ^ω^)「ははは、こやつめ!」


でも、そんななやみはかおをなすりつけてくるねこにふきとばされてしまいました。


おじいさんはねこをかうことにしました。


( ^ω^)「よし、じゃあ名まえをつけるじゃお」

456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:55:32.45 ID:cgyio542O
ははは、こやつめ

457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:56:01.07 ID:54PU7ST60
http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/male/1194440227/

ちょーおまwwなにこの廃墟スレwww

ゆとりVIPバカにしてるしw
オマエらなんか言ってやれww

458 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:56:48.44 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「きょうからおまえの名まえは『ろま』じゃお!」


おじいさんはねこの名まえを『ろま』とつけました。

( ΦωΦ)「ニャッ!」


ねこも自ぶんの名まえがきにいったようです。


( ^ω^)「じゃああしたはいっしょにはたしごとにいくじゃお」


( ^ω^)「ろま、いっしょにねるお」


( ΦωΦ)「ニャ」


おじいさんとねこは、いっしょのふとんでねむりました。

459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 01:56:51.57 ID:NuSRS5aVO
なんかブーンが可愛く見えてきた

460 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 01:59:04.78 ID:5kwZ98dxO
つぎの日のあさ、おじいさんとねこが畑にいくと、ドクじいとあにじゃ、おとじゃがあつまっていました。


( ^ω^)「みなさん、おはようございますじゃお。なにかありましたじゃお?」


(´<_` )「おはようございます、とりあえずはたけを見てもらえますか?」


(;^ω^)「やせいのけものたちのしわざじゃお?」


おじいさんが畑を見ると、だいじにそだてたやさいは食いちらかされていて、畑はめちゃくちゃになっていました。


( ´_ゝ`)「そのようですね、また一からそだてなおさないといけませんね」


( ´ω`)「そのようじゃお、ろま、きょうははたしごとは無しにするお・・・」


( ΦωΦ)「・・・」


おじいさんは、がっくりとかたをおとしながら言いました。

461 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:01:01.18 ID:5kwZ98dxO
('A`)「やれやれ、ワシのはたけじゃなくてよかったわい」


(´<_`;)「ドクじい、その言いかたはないですよ!」


( ´_ゝ`)「そう気をおとさないでください、わたしたちもひまを作っててつだいますから」


そう言うと、あにじゃはおじいさんにやさいを手わたしました。


( ´ω`)「ありがとうじゃお、あしたからつくりなおすお」


おじいさんはうなだれたままあるいていきました。

462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:01:45.63 ID:3pFBmmezO
支援

463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:02:25.23 ID:NuSRS5aVO
支援

464 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:02:35.99 ID:5kwZ98dxO
おじいさんとねこはおじぞうさんのところへいくと、すぐにおそなえものをしました。


( ^ω^)「おじぞうさま、このあいだのねこも今ではげんきになりましたお」


( ΦωΦ)「ニャ?」


おじいさんがねこを見ると、ねこはかまきりをふしぎそうに見ていました。


( ´ω`)「ですが、きょうは畑があらされてあまりいい気ぶんじゃないですお」


(ΦωΦ )「・・・ニャッ!」


じぃっとかまきりを見つめていたねこは、はなをひっかかれてびっくりしていました。


( ´ω`)「それではきょうはしつれいしますお」


( ∵ )・・・


おじいさんとねこは、家にかえっていきました。

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:04:02.99 ID:NuSRS5aVO
支援

466 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:05:00.62 ID:5kwZ98dxO
おじいさんとねこは家にもどり、よるごはんを食べていました。


( ´ω`)「ろま、あしたからいっしょにがんばるじゃお」


( ΦωΦ)「・・・」


おじいさんはあまりげんきがありませんでした。


( ´ω`)「ごちそうさまじゃお、ろま、おいで」


おじいさんはねこをふとんにいれると、すぐにねむってしまいました。

467 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:06:44.29 ID:5kwZ98dxO
つぎの日のあさ、おじいさんがおきるとおかしなことがおこっていました。


(;^ω^)「ろま、どうしたんじゃお?」


( ΦωΦ)「ニャア」


おじいさんがねこを見ると、そのしっぽはまっ黒にそまっていました。


(;^ω^)「まぁげんきそうだしだいじょうぶじゃお」


おじいさんはあまり気にせずにはたけにむかうことにしました。


おじいさんがはたけにつくころ、はたけではまたきのうのさんにんがいました。


(;^ω^)「おはようございますじゃお、どうかしましたじゃお?」


(´<_`;)「おはようございます!それよりこれを見てください!」

468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:06:52.42 ID:3pFBmmezO
支援

469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:07:33.85 ID:hE1cTJrK0
しえーん

470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:07:44.98 ID:NuSRS5aVO
支援

471 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:08:02.10 ID:5kwZ98dxO
(;^ω^)「これは・・・」


おじいさんがはたけを見ると、そこにはあらされたやさいのすがたはありませんでした。


そのかわりにあったのは、げんきにお日さまをあびているやさいたち。


(;^ω^)「どういうことじゃお?あらされるまえのじょうたいじゃお」


(;´_ゝ`)「わたしたちにもよくわかりません、ふしぎなことです」


おじいさんたちは、ふしぎそうにはたけを見るだけでした。

472 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:09:18.58 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「おじぞうさま、きょうはおかしなはなしがありますお」


( ∵ )・・・・


おじいさんは、きょうあったできごとをせつめいしました。


( ^ω^)「というわけなんですお、ではまたきますお」


おじいさんは、ねこといっしょにかえっていきました。


( ^ω^)「ふしぎなこともあるものじゃお、なぁ?ろま」


( ΦωΦ)「ニャア」

473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:11:19.91 ID:NuSRS5aVO
支援〜

474 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:11:44.63 ID:5kwZ98dxO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それからなん日かたったころ、おじいさんのいえにおとじゃがらんぼうに入ってきました。


(´<_`;)「ブーンじいさん!あにじゃが!」


(;^ω^)「あにじゃさん、おちつくお」


(´<_`;)「すいません、あにじゃがおおけがをしてしまったのです」


(;^ω^)「なんと、いますぐいくお!」


ふたりはいそいでいえをとびだしました。


ふたりがおとじゃたちのいえにつくと、そこにはいきもあらく、ぜんしん傷だらけのあにじゃがいました。


(; _ゝ )「ぐっ・・・あっ・・・」


(´<_`;)「あにじゃ!だいじょうぶか!」


(;^ω^)「ひどいけがじゃお」

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:13:32.31 ID:3pFBmmezO
支援

476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:13:39.16 ID:NuSRS5aVO
支援

477 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:15:28.80 ID:5kwZ98dxO
おじいさんがことのはなしをきくと、ふたりで山へさんさいをとりにいったかえり道に、
あにじゃが足をすべらせてきゅうなさかをころげてしまったようです。


そのときあにじゃはするどい木のえだや、大きな岩につよくからだをうちつけてしまったようなのです。


(;<_; )「あにじゃ!しっかりしろ!」


(;^ω^)「おとじゃさん!しっかりするお!」


(; _ゝ )「げっ・・・ゴブッ・・・」




あにじゃの口からはきだされたのは、大りょうの血でした。

478 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:18:39.20 ID:5kwZ98dxO
あにじゃのうけたきずは重く、うちどころもわるかったため、ないぞうに大きなそんしょうをおっていました。

(;<_; )「あにじゃ!こんなところでおれをおいていく気か!」

(;<_; )「なぁ?こたえてくれよ!」

(;<_; )「ふたりでむら一ばん大きなはたけをつくるんだろう?」

( ΦωΦ)「・・・」

(; _ゝ )「・・・」

(; _ゝ )「・・」

(;<_; )「なぁ!!」
(; _ゝ )「・」

(   ω )「・・・」

(   _ゝ )

あにじゃがうごくことは、二どとありませんでした。

479 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:20:13.58 ID:5kwZ98dxO
(   ω )「おとじゃさん、ワシのいえにきれいなお花があるお、いっしょにとりにいくじゃお」


(;<_; )「・・・はい」


ふたりはあにじゃにわらのふとんをかけ、おじいさんのいえにむかっていきました。


(   ω )「おとじゃさん、これからさきも、ずっとあにをうやまうこころをもつんじゃお」


(;<_; )「はい・・・」


ふたりはりょう手いっぱいにはなをかかえ、おとじゃのいえへともどっていきました。

480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:20:56.70 ID:3pFBmmezO
支援
寝る

481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:22:39.82 ID:NeH8s++m0
さるか?

482 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:28:47.66 ID:5kwZ98dxO
ふたりはおとじゃのいえのまえにつき、おとじゃが戸をあけました。すると。




( ´_ゝ`)ノ「おかえりー」




(;^ω^)(´<_`;)「・・・は?」


そこにいたのは、さきほどいきをひきとったはずのあにじゃがいました。


( ´_ゝ`)「ん?どうしたんだふたりして」


あにじゃのからだにはきずひとつありませんでした。

483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:30:02.39 ID:3ZqdcDwX0
支援

484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:30:36.54 ID:3ZqdcDwX0
支援

485 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:33:27.32 ID:5kwZ98dxO
(´<_`;)「どうしたもこうしたもないぞ!あにじゃはさっき」


(;^ω^)「なくなったはずじゃお」


( ´_ゝ`)「そんなこといわれてもなぁ・・・」


(´<_`;)「とにかくぶじでなによりだ・・・?」


おとじゃがまわりをよく見ると、あにじゃにはきず一つなく、ゆかにこぼれていた血もありませんでした。


(;^ω^)「なんともふしぎじゃお、そういえば・・・ろま〜どこじゃお〜」


おじいさんがねこをよぶと、うしろからねこがあるいてきました。


( ΦωΦ)「・・・ニャ」

486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:34:12.91 ID:3ZqdcDwX0
支援

487 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:34:43.32 ID:5kwZ98dxO
(;^ω^)「いたいた、ろま・・・って」


( ゚ω゚)「じゃおぉぉぉぉぉぉ」


おじいさんのもとにかけてきたねこは、ぜんしんをまっくろにしたねこでした。


( ΦωΦ)「・・フニャ・・・」


ぜんしんの毛をくろくそめたねこは、あまりげんきがありません。


(;^ω^)「どういうことじゃお?」


おじいさんや、あにじゃ、おとじゃもふしぎなこうけいにただただぼうぜんとしているだけでした。

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:34:56.23 ID:3ZqdcDwX0
支援

489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:37:36.54 ID:3ZqdcDwX0
支援

490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:37:55.03 ID:hE1cTJrK0
しえーん

491 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:38:10.43 ID:5kwZ98dxO
あにじゃたちとわかれ、いえにもどったおじいさんはかんがえていました。


( ^ω^)(なんでこんなにいいことがおこるんじゃお、あにじゃさんのねがいがかなったり)


おじいさんは一つきになったことがありました。


( ^ω^)(それもこれも、ろまがきてからなんじゃお)


( ΦωΦ)「・・・」


おじいさんがねこをみると、ねこはちからなくぐったりとしていました。


( ^ω^)「ろま・・・きみがやったのじゃお?」


まさか、とおじいさんはかんがえていました。


( ^ω^)「ろま、きょうはつかれたからそろそろねるお」


おじいさんはねこをだきかかえるようにして、ねむりにつきました。

492 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:39:45.76 ID:5kwZ98dxO
つぎの日のあさ、そらからふる雨のおとでおじいさんはめをさましました。


( ^ω^)「ひどいあめじゃお」


そこでおじいさんはおかしなことにきがつきました。


(;^ω^)「ありゃ?ろま、どこじゃお?」


おじいさんのいえには、ねこがいなくなっていたのです。


(;^ω^)「ろま、このあめのなかどこにいったんじゃお」


おじいさんはねこがしんぱいになり、いそいでそとにでていきました。

493 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:40:13.20 ID:3ZqdcDwX0
支援

494 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:41:21.87 ID:3ZqdcDwX0
支援

495 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:41:29.92 ID:5kwZ98dxO
そとはつよいかぜとあめで、ひとのすがたはありませんでした。


(;^ω^)「ろま〜ろま〜」


いくらよんでもへんじはありません。おじいさんは、あにじゃたちのいえにいくことにしました。


(;^ω^)「あにじゃさん、ろまをみませんでしたじゃお?」


(´<_`;)「あさからつっこむのもつかれます」


(;´_ゝ`)「こころあたりがありません」


(;^ω^)「きっとろまは、ふしぎなちからをつかいすぎたんじゃお」


おじいさんはすぐにドクじいのもとへむかっていきました。


(´<_`;)「あのねこが・・・?」


(;´_ゝ`)「ブーンじいさんもボケがはじまったのか?」

496 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:43:52.19 ID:5kwZ98dxO
(;^ω^)「ドクじい!ろまをみなかったじゃお?」


(;'A`)「どうしたんじゃいきなり、いみがわからんわい」


(;^ω^)「ろまはねがいをかなえるちからをつかいすぎていなくなってしまったんじゃお」


('A`)「は?そんなことがあるわけないじゃろ」


('A`)「あんなねこ一ぴきがねがいをかなえる?わらわせるのもほどほどにしてくれ」


ドクじいは、いやみをこめていいました。


(# ゚ω゚)「ろまをばかにするなお!!」


(;'A`)「・・・」


おじいさんはおこってあるいていってしまいました。

497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:45:29.45 ID:3ZqdcDwX0
支援

498 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:46:29.73 ID:5kwZ98dxO
それから、あめのふるなかいろんなばしょをさがしても、ねこはみつかりませんでした。


(;´ω`)「ろま、どこにいってしまったんじゃお」


おじいさんがふらふらとたどりついたのは、おじぞうさんのところでした。


(;´ω`)「おじぞうさま、ろまがいなくなってしまいましたお」


( ∵ )・・・・


( ;ω;)「ろまは、きっとふしぎなちからをつかいすぎてしまったんですお」


( ;ω;)「わしのだいじな子なんじゃお!」


( ;ω;)「どうか、どうかろまにあわせてくださいお!また、いっしょにくらしたいんですお!」


なみだをながすおじいさんのもとへ、あにじゃとおとじゃがやってきました。

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:47:18.02 ID:nRVAfRA20
支援

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:47:54.19 ID:h6WKglj0O
支援

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:48:05.57 ID:hE1cTJrK0
すぃえーん

502 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:48:07.04 ID:5kwZ98dxO
(;´_ゝ`)「ブーンじいさん!からだをこわします!」


(´<_`;)「もういえにおかえりください!」


( ;ω;)「いやじゃお!ろまがみつかるまではかえらんお!」


(# ´_ゝ`)「あなたにもしものことがあってはおそいのです!」


あにじゃはげきどしました。


(;´ω`)「・・・わかりましたお・・・」



( ∵ )・・・・



おじいさんたちは、それぞれのいえにかえっていきました。

503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:49:18.71 ID:3ZqdcDwX0
支援

504 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:50:10.16 ID:5kwZ98dxO
その日のよるのことです。


おじいさんは、ゆめをみました。


そのないようは、おじぞうさんがねこをだきかかえ、おじいさんのてもとにそっとわたすゆめ。


わたされたねこがげんきにないています。


おじいさんはねこをなんどもなで、ぎゅっとだきしめていました。

505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:51:42.49 ID:3ZqdcDwX0
支援

506 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:52:56.22 ID:5kwZ98dxO
あの日からなんねんたったたったでしょうか。くも一つないかいせいの日のことでした。

(;^ω^)「あちゃ〜」


(;´_ゝ`)「またあらされてますね」


(´<_`;)「ブーンじいさんのそだてたやさいはうまいからなぁ」


そこにはやせいのどうぶつにくいあらされたおじいさんのはたけでした。


('A`)「ワシのはたけじゃなくてよかったわい」


(´<_`;)「そんないいかたしなくても!」


( ^ω^)「いいんじゃお」


( ^ω^)「また一からそだてなおせば、のぉ」


ろま。

507 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:55:11.43 ID:5kwZ98dxO



( ΦωΦ)「ニャ!」


そこにいたのは、ぜんしんをまっくろにしたねこでした。


( ^ω^)「じゃあみんなでおじぞうさまのところへいくお!」


( ´_ゝ`)「はあくしました!」


(´<_` )「きょうはだいこんをそなえましょう!」


('A`)「ワシもいかなきゃならんのか?」


(# ゚ω゚)「いくんじゃお!」


(;ΦωΦ)(;´_ゝ`)(´<_`;)(;;;'A`)(・・・・・・・・・)

508 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:55:26.77 ID:3ZqdcDwX0
支援

509 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 02:56:48.30 ID:5kwZ98dxO
( ^ω^)「おじぞうさま、きょうのおそなえですじゃお」


( ∵ )・・・・


(;^ω^)「きょうはまたはたけがあらされてしまいましたお」


('A`)「そういえば、むかしいってたねがいをかなえるちからっていうのはどうしたんじゃ?」


( ^ω^)「あの日いらいなにもかなってないお」


( ^ω^)「でも、わしの一ばんのねがいはかなったんじゃお」


( ^ω^)「それは、あらされたはたけをなおしたりすることじゃないお」


(´<_` )「ほぅ、なんですか?」


( ^ω^)「それは・・・」


それは

510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:56:49.27 ID:h6WKglj0O
支援

511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:59:19.31 ID:3ZqdcDwX0
支援

512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 02:59:34.79 ID:hE1cTJrK0
しぇん

513 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 03:00:43.21 ID:5kwZ98dxO


( ∵ )・・・・


( ^ω^)「みんなと平和に、ろまと一しょにいるにちじょうこそが、ワシにとってきせきであり、ねがいであり、一ばんなんじゃお」


( ´_ゝ`)「ははっ」


(´<_` )「そうですね」


('A`)「ま、そうじゃな」


( ΦωΦ)「・・?・・・ニャッ!」


むらは、いつまでも、いつまでもへいわでした。


( ^ω^)ねがいじぞうとくろねこのようです(ΦωΦ )

おしまい。

514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:05:07.39 ID:TApwALQyO
乙です!

515 : ◆aQrp5SsEyk :2007/12/01(土) 03:06:21.50 ID:5kwZ98dxO
これにて終了です。こんなじかんまで付き合わせてしまって本当にすみません。

ありがとうございました。
次回のくろねこグループも大変良作なので、どうか参加して、支援や思ったことなど書き込んで楽しんでください。

本当にお疲れさま、そしてありがとうございました。

あとの方々も頑張ってくださいね!

516 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:06:45.91 ID:nRVAfRA20


517 : ◆zS3MCsRvy2 :2007/12/01(土) 03:07:31.45 ID:3ZqdcDwX0
小鳥さん乙でした!


さてさて、明日(っていうか今日)はツン世話さんと狼さんの出番です
お楽しみください


518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:08:18.00 ID:h6WKglj0O


519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:08:55.31 ID:hE1cTJrK0


520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:13:04.24 ID:9gSu7NZE0
乙!

521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:16:34.31 ID:SuimTHcu0
乙!

522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:19:20.94 ID:xRLUAN0kO
ちょうど追い付いたところで終わったぜ
乙!!
どっちの話もほんわかして良かった〜
俺も自分の世界観を出せるように頑張りたい

523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:25:44.75 ID:Qn5XUPq+0
ところで、まとめは決まってるのか?

524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:44:06.74 ID:xshgo8A80
今さらだが乙

>>523
決まってないような

525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:49:47.02 ID:Qn5XUPq+0
花束です
まとめられていないようなので、まとめます

不都合があればお申し付けください

526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/01(土) 03:50:58.68 ID:Qn5XUPq+0
http://boooonbouquet.web.fc2.com/desire/mokuji.html
どうぞ

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