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( ^ω^)と消しゴムのようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:00:46.81 ID:z2tcVirO0
リゾンベだ。

まとめ様も前回の気づいてないみたいなので、投下しなおし&新しいの1本投下します。



まとめ Apple−ブーン系小説まとめサイト−様
【ttp://applevip.web.fc2.com/eraser/eraser.html】

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:01:18.48 ID:z2tcVirO0
【March 2】


――――夢を見ている。


"あなたには思い出、ありますよね?"


頭の中に響く、美しく透き通った声。
浮かび上がってくる悲しげな色をした瞳。


"私にも、あります。でもそれは決していいものではない。"


昨日初めて聞いた声の筈なのに、その声はどこか懐かしい感じがする。
昔どこかで聞いた事があったのだろうか。

そう、あれは―――――

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:01:41.16 ID:10zLuSe5O
がんばれ
個人的に今一番応援してる作品だ

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:02:13.47 ID:4l+KBsbo0
がんばれー支援

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:04:35.97 ID:z2tcVirO0
 
( うω`)「お・・・・」


目が覚める。
布団からは出ず、片腕だけを出して目覚まし時計を手繰り寄せる。
8時03分――休日に起きるには丁度いい時間だ。

昨日登校したため今週の休みは日曜日である今日のみ。
僕が小学生のころは隔週で土曜も授業があったのだがもはやその面影は無い。
すっかり週休2日に慣れてしまった僕に、明日にはまた登校しなければならないという事実は相当なダメージを与える。


( ^ω^)「これもゆとり教育の弊害だお」


一生張られる「ゆとり」というレッテル。
どうか差別が起こりませんようにと、そう願うばかりである。

 
('A`)「まったくだよなー。好きでゆとりやってるわけじゃないのになー。」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:06:21.73 ID:z2tcVirO0
・・・・・・・・・・・。
くるりと顔を反対に向けるとドクオが僕のとなりに寝ている。
僕たちの距離、実に30cm。


( ^ω^)「不法侵入者よりは遥かにマシだけどな。」

('A`)「そう言うなって、友達だろ?」


今にも輝きだしそうなスマイルを向けてくる。
殴り飛ばしてやろうか、と思ったが思いとどまる。

常人離れした運動神経を持つ水泳部、ドクオ。
陸上を2年でやめて帰宅部のエースと化している僕に勝ち目は無いだろう。
というか、そもそもコイツに物理攻撃は効くのだろうか、疑問である。


( ^ω^)「とりあえず出て行け。さもないと通報するお。」


せめてもの抵抗として言って見るが恐らく効果はないだろう。
本当におかしいよね、鍵閉まってたはずなのに。

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:08:04.96 ID:z2tcVirO0
 
('A`)「はいはい。それより今日、カラオケな。」

( ^ω^)「カラオケかお?」

('A`)「ああ、11時からいつもの店で。遅れんなよ。」


カラオケか・・・受験もあったし久しく行っていない。
羽を伸ばすにも丁度いいし・・・ドクオ、たまにはいいことをするではないか。


('A`)「デュワッ!!」


窓から飛び出していくドクオ。
ちなみにこの部屋は2階に位置してベランダは無く、またのび太君の部屋みたいに窓の外に屋根が突き出てもいない。
僕は高校で水泳部に入ろうかなと、本気で考えはじめた。

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:11:51.22 ID:z2tcVirO0
―――――まだサクラは咲いていないが、何だかんだ言ってもう春だ。
最近、日が過ぎるごとに遠慮なく暖かくなってきている。

それを考えずにいつも通り服を選んでしまったので、正直少し暑かった。
これはそろそろコートが要らなくなるかもわからんね。


( ^ω^)「おいすー。皆、久しぶりだお。」

(´・ω・`)「ブーンか。2日ぶりくらいだね。」


時刻は10時30分。
カラオケ屋の前に行くとショボンがいた。
僕は普段から待ち合わせというものには必ず早く行く人間なのだがこのショボン、毎回僕よりも早い。


( ^ω^)「相変わらず早いお。」

(´・ω・`)「人を待たせるのはいい事じゃないからね。」

(´・ω・`)「ところで・・・」


ショボンが僕を指差す。

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:16:03.43 ID:z2tcVirO0
  
( ^ω^)「ん?なんか顔に付いてるのかお?」

(´・ω・`)「いや、そうじゃなくてさ、後ろだよ。」


ああ、僕じゃなくて僕の後ろを指していたのか。
そう思い、振り返る。


川 ゚ -゚) 「やあ」

( ^ω^)「・・・・・。」

川 ゚ -゚) 「ドクオからここだって聞いたんだ。」


これでは羽を伸ばすどころではない。

初めてあった日に、間接的にとはいえ後ろの処女を奪われてしまった僕はクーを常に警戒するようになってしまった。
これが意識的なものならいいのだが殆ど無意識なんだ。
お陰でクーといるといつも以上に疲れてしまう。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:16:44.68 ID:z2tcVirO0

(´・ω・`)「どちら様?」

川 ゚ -゚) 「ブーンの彼女だ。突然押しかけてスマンな。」


上手く追い返してくれないか期待したが、クーが僕の彼女だと告げるとあっさりと了承してしまった。
ショボンがこちらをみてにやり、と笑う。
クーも友達とか親戚とか言えばいいのに・・・・これが疲れる原因だと分かっていないのか。


('A`)「おっす、相変わらず早いなー。」

ξ゚听)ξ「久しぶりね。」


そして元凶よ、お前はいつも遅すぎるんだ。
彼女まで連れおって、後で絶対に仕返しをしてやる。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:18:48.48 ID:z2tcVirO0

(´・ω・`)「まあこれで揃ったし、行こうか。」

('A`)「レッツゴーwwwwはいwwwブーン君もwwwww」

( ^ω^)「レッツゴー。」

( ^ω^)(とりあえず脳内で殺す。)



受付を済ませ、部屋に入る。
久しぶりに来たが以前来た時と内装が変わっている。
壁掛け液晶に最新の機械。ソファーも新品で、とても居心地がよさそうだ。


(´・ω・`)「へぇ・・・儲かってるんだね。」


それぞれドリンクバーを注文し、開始。
始まる前から疲れてる僕って何なんだろう。

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:19:41.78 ID:z2tcVirO0
 
('A`)「よっしゃwwww歌うぜwwwwwww」

('A`)「ペチャパイ マラソン速い♪ ペチャパイ Tシャツ伸びない♪」



( ^ω^)

(^ω^ )


ドクオが歌に夢中になっている内にさっさと仕返しをしてしまおう。
とりあえずタバスコかなにかをドクオのコーラに入れてやる。


( ^ω^)「・・・お?」


タバスコが無い。
おかしいな、大抵のカラオケ屋にはあるはずなんだけど・・・。
誰かが持っているのか、そう思って辺りを見回す。

そこで僕は――――鬼を見た。

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:20:30.16 ID:z2tcVirO0
一心不乱にドクオのコーラにタバスコを振り掛ける貧乳―――否、ツン。


( ^ω^)「ちょっ、何をしてるんだお?」


ツンに近づき、コッソリと話しかける。
ここでドクオにばらしたりしようものなら僕にまで危険が及びかねない。


ξ#゚听)ξ「今の私には、話しかけないほうがいい・・・・。」


低い声・・・というよりはドスの効いたといったほうがいいだろう。
僕に反論する余地は無いらしく、大人しく引き下がるしかなさそうだ。


('∀`)「ペチャパイ この一途な思い♪ ペチャパイ ふくらみ続ける♪」

('∀`)「イェーーーイwwwwww」

川 ゚ -゚) 「次は私の番だ。」

( ^ω^)「・・・・ちょっとトイレに行ってくるお」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:21:29.33 ID:z2tcVirO0
なんとなく居づらくなったので外に出る事にした。
多分5分もすれば決着は付くはずだ。
トイレに向かおうと歩を進めると聞こえてくる、ドクオの悲鳴とツンの怒声が全てを物語っていた。




――――トイレはタバコくさかった。
店内全部が少なからず煙たいのだが、ここは特別煙たい。
もともとそう言うのに慣れている僕はあまり気にしないが、駄目な人もいるんじゃないだろうか、これは。


( ^ω^)「すっきりしたお」


トイレから出て部屋へと戻る。
その途中、僕は思いがけない再会を果たす事になる。


ζ(゚ー゚*ζ「あれ?昨日の方ですよね?」




デレ―――昨日会って以来僕の頭を離れない少女がそこにいた。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:24:17.29 ID:z2tcVirO0

ζ(゚ー゚*ζ「家族と来たんですけどなんだか両親だけで盛り上っちゃって・・・出てきてしまいました。」


デレは少し困ったような笑みを浮かべる。
その目には昨日のような寂しさは見えない。


ζ(゚ー゚*ζ「えっと・・・」


言葉を詰まらせるデレ。
恐らく、僕の名前が分からず困惑しているのだろう。
すぐに教えてあげようとするが、突然現れた彼女に戸惑い、上手く話せない。

しかし彼女が次に発した言葉で僕の緊張はすぐにとかれる事になる。


ζ(゚ー゚*ζ「ゴールデンボールさん?」

( ^ω^)「誰が金玉だ。」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:26:27.17 ID:z2tcVirO0
顔を赤らめながら苦笑いをするデレ。
恥ずかしがるくらいなら最初から言わなければいいのに。
色々と突っ込みたい事はあるが、とりあえず名前を教えてあげる。


ζ(゚ー゚*ζ「ブーンさん・・・ですか?」

ζ(^ー^*ζ「面白い名前ですね。」


名乗ってすぐに馬鹿にされたのは初めてだ。
まあ、あだ名だからいいんだけど。


ζ(゚ー゚*ζ「ブーンさんはどうしてこんなところに?」

( ^ω^)「僕も君と同じだお。ちょっと盛り上がりすぎてたから出てきたんだお。」

ζ(゚ー゚*ζ「お互い大変ですね」

( ^ω^)「ま、僕のほうはそろそろ落ち着くと思うお。」


アレから10分経っている。
流石にもう落ち着いているはずだ。ドクオは死んでいるかもしれないけど。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:28:56.99 ID:z2tcVirO0
 
ζ(゚ー゚*ζ「お友達って・・・クラスメートの方ですか?」

( ^ω^)「そうだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「私も、仲間に入れてもらえませんか?」


不思議に思う。
どうしてそんな事を聞くんだろう、と。


( ^ω^)「かまわないけど、どうしてだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「それは――――――」


しかしその疑問はすぐに解消した。

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:30:56.31 ID:z2tcVirO0
 
( ^ω^)「さあ、入るお。」


ドアを開けると足元にドクオが転がっている。
僕はそれをここぞとばかりに蹴飛ばすと他三名に向かって呼びかける。


( ^ω^)「ここで新しい仲間の登場だお」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:31:53.81 ID:z2tcVirO0
――――――いくら春といってもまだまだ日は短い。
僕たちが帰るころにはすっかり暗くなっていた。


('A`)「しかし、デレちゃんねー。あんな子がいたとは。」

(´・ω・`)「うん。皆知らなかったのかい?」


デレは家族と帰っていった。
家が近い、という理由でツンも一緒に。
よって徒歩組には僕とドクオにショボン、そしてクーの4人のみがいる。


( ^ω^)「僕は昨日会ったお。ほとんど話さなかったけど・・・。」


それに、話したといっても彼女が一方的に話している感じだった。
だから彼女の事を聞いたのは僕も今日が初めてだ。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:33:43.44 ID:z2tcVirO0

('A`)「なんにしても、明日が楽しみだな」

(´・ω・`)「うん」


いつもなら考えるだけで鬱になる月曜日。
どうやら今日だけはなんとか耐えることができそうだ。



続く

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:35:31.08 ID:z2tcVirO0

あ・・ヤバイ。
リゾンベ失敗に終わりそうな予感。

猿を警戒しつつも昨日分終わりました。
気づいたら更新されてましたね、apple様。ご苦労様です。


これから次に行きますが、見てくれてる人いますよね?

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:38:07.09 ID:7RyPVoLaO
見てるぜ
支援

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:38:37.82 ID:z2tcVirO0
OK。
でも挫けない。

まとめてもらえばきっと読んでくれる人がいるさ。
という訳で続き。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:39:12.36 ID:z2tcVirO0
>【March 3】


春の日差しが窓越しに当たる。
窓際一番後ろというベストなポジションに座っている僕。

昨日あれたけ待ち焦がれていた今日も、いざやって来てみればいつも通りダルくて。
昨日の疲れがまだ残っている僕は、朝から机に突っ伏している。


( ^ω^)「ダルいおー。」


誰に言うわけでもなく呟いてみても、後に残るのは重みを増した倦怠感だけだ。
机に押し付けられる鼻が痛くなってきたので、少し顔を上げるとそこには見知った顔。


('A`)「まあまあ、今日は楽しみもあるからいいじゃないか。」

( ^ω^)「お、そうだお。頑張るお。」


そう、今日の"楽しみ"。これが無ければ正直乗り切れなかっただろう。
月曜日とは、それほどまでに強力なのだ。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:40:38.39 ID:z2tcVirO0
キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴る。
担任の先生が入ってくると同時にクラスメイト全員が慌てて着席し、ホームルームが始まる。


('、`*川「はい皆、いきなりだけど今日から皆さんにお友達が増えます。」


そう、"楽しみな事"。
それはデレが今日からこの学校に通い始める事だ。
他のクラスメイトからは「今更?」「この時期に転校生?」といった声が聞こえてきたが、彼女は転校生ではない。

ドアが開く。
一斉にクラス中の視線が集まり、入ってきたデレは少し驚いたようだ。


ζ(゚ー゚*ζ「デレといいます。卒業まで短いけど、よろしくお願いします。」


緊張しているのか、その笑みはどこかぎこちなかった。

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:42:11.58 ID:z2tcVirO0
  
生徒「どこから転校してきたんですかー?」


デレが挨拶を終えると、すぐにクラス中から様々な質問が飛んでくる。
大体がこの時期に編入してきた事に対する質問だが、さりげなくアレな質問が混ざっていたのは言うまでも無い。
だって中学生だもの。


('、`*川「はいはい落ち着いて。デレちゃん、答えてあげて?」


収拾が付かなくなってしまう前に先生が皆を落ち着かせる。


ζ(゚ー゚*ζ「実は・・・私、転校してきたんじゃ無くて、復学なんです。」

ζ(゚ー゚*ζ「3年6組13番、改めて宜しくお願いします。」


・・・・・・。
突然、クラスが静かになる。
しかしその静寂もすぐに破れ、今度は好奇心ではなく驚愕の色を浮かべた声が場を支配した。
慌ててクラス名簿を確認するやつまでいる。



僕としては、自分を含めた全員が彼女の事を知らなかった事の方が驚きなのだが。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:42:36.54 ID:zHsIduL60
見てるよ支援

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:43:54.63 ID:z2tcVirO0
 
('、`*川「はいはい、じゃあデレちゃんはとりあえずそこに座ってもらうわ。」


教師がある一つの座席を指定する。
その席の隣にいる男子が歓喜しガッツポーズを決めて、後ろにいた女子に殴られていた。
なんて分かりやすいフラグなんだろう。


('、`*川「そして、もう一人。今度こそ転校生が来るわ。」

( ^ω^)「え?」


うおおおおおおお!と教室中がまたもや騒がしくなるがそれどころではない。
昨日デレに聞いた話では、自分のほかに転校生がいるなんて言っていなかった。


( ^ω^)「嫌な予感がするお」


僕の脳が、全神経を通じ体中に警告する。
そもそもこの時期に転校生なんて、おかしいにも程がるのだ。
そう、普通ならあり得ない。

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:45:18.66 ID:z2tcVirO0
 
川 ゚ -゚)「ヘロー。」


クーが教室に入ってきた瞬間、デレ以上の歓声が沸いた。
「美人」だの「カワイイ」だの聞こえてくるが、コイツの正体を知っている僕にはどうってことはない。
いやまあ、かわいいのは認めるけど。


( ^ω^)「ああ・・・やっぱり・・・・」


嫌な予感は当たるものだ。
どんな手段を使ったのか知らないがちゃっかり転校してきやがった。
昨日大人しかったと思ったら、こんなところにしわ寄せが来た。


川 ゚ -゚) 「クーだ。宜しくな。」


爽やかな挨拶をかますクー。
さり気なくコッチを見て口元をゆがめたのを僕は見逃さない。
いや、見なかったほうがストレスたまらなくていいんだけど。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:45:49.50 ID:Gx1hc7qf0
支援

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:46:28.00 ID:Gx1hc7qf0
支援

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:46:40.46 ID:z2tcVirO0
デレの時と同じようにクーにも質問が飛び交う。
しかし不思議な事に「何でこの時期に(ry」という質問は聞こえてこない。
それに、一体どうやって手続きをしたのだろう。


川 ゚ -゚) 「今は居候していてな。」


何しろ消しゴムだから戸籍も無ければ親もいない。


川 ゚ -゚) 「( ^ω^)こんな奴だ。ちなみに私の彼氏だ。」


また何かやらかしたのだろうか。
校長先生を消すぞと脅してみたりとか実際に消してしまったりとか、コイツならやりかねない。
なにしろ僕のヴァージンはこいつに奪われたといってもいいのだ。


川 ゚ -゚) 「ちなみに同じ布団で毎晩 ( ^ω^)「っておいコラ、何言ってんだ。」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:47:40.07 ID:z2tcVirO0
('、`*川「はい、お喋りはそこまでにして席についてね。」


クラスメートからの刺すような視線が、そろそろ耐えうる限界まで達した時、やっと先生が口を開いた。
先生はどこからともなく机を運んでくると僕の後ろにおいて、そこに座るように促す。


川 ゚ -゚) 「これからは毎日消しゴムとしての役目を果たせるな。」

( ^ω^)「受験も終わってもう学級活動しかないんだけど」

  _,
川 ゚ Д゚)


恐ろしい顔をするクー。
人の顔というものはここまで変わるものなんだなと、少し感心した。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:48:31.27 ID:4l+KBsbo0
支援

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:48:50.20 ID:q2hS+h7lO
クーに新しい顔のレパートリーがふえたww支援

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:49:34.08 ID:z2tcVirO0

('、`*川「じゃあ今日はここまで。あとは適当に自習だから、チャイムなるまでここにいてね。」


そう言うと荷物をまとめ(荷物といっても名簿くらいなのだが)て教室から出て行こうとする。
クラス全員の進路が決まり担任としてもホッとしているのだろう。

しかし気が抜ける気持ちは痛いほど分かるが、幾らなんでもなげやりだよな。


( ^ω^)「もう帰っちゃ駄目なんですかお?」

('、`*川「駄目よー。一応まだ授業中なんだから。」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:51:26.30 ID:z2tcVirO0
教師はどうなんだよと思う。
あ、ちなみにこの先生は怒ると物凄く怖い。
だから脳内で済ますだけにしろ、悪態をつくときはポーカーフェイスを心がけるのが重要だ。


('、`*川「暇なら卒業式での出し物でもかんがえてなさいな」


じゃね、といい今度こそ本当に出て行く。
まぁ、勉強するよりはマシだからこれ以上文句は無いんだけど。


( ^ω^)「寝るかお」


さっきも寝ていたのでまた寝れるかどうか分からないが、どうせする事もない。
出し物だって他の誰かが適当に決めてくれるだろう。
そもそも卒業式に出し物ってなんだ。

僕は再び机に体を預けると夢の中に落ちて行く。

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:54:05.39 ID:z2tcVirO0
――――――少女の声

白い部屋。

床も、天井も、カーテンも、ベットも棚も、全てが白い部屋。

彼女はいつもそこにいた。

"君は退屈じゃないのかお?"

今思えばなんとデリカシーの無い言葉だろう。

だけどお互い子供な僕らはそんなことは気にしない。

”退屈だよ、だって何処にも行けないんだもん。”

”でもね・・・・”


"私は退屈でも大丈夫だよ。だって、君がいるから。"


いつからだっけ、僕が君に会わなくなったのは――――――

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:56:59.96 ID:z2tcVirO0

「・・・・さん。・・・・ンさん。」


声が聞こえる。
この声は・・・・・夢・・・・・・じゃない?


ζ(゚ー゚*ζ「ブーンさん、起きてください。」

( ^ω^)「・・・お?」


顔を上げるとそこにデレがいた。
どうやら本当に寝てしまったらしい。袖口で慌てて涎を拭う。

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:58:06.23 ID:4l+KBsbo0
支援

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 00:59:18.54 ID:z2tcVirO0

ζ(゚ー゚*ζ「あの・・・お願いがあるんです。」


すこし控えめに言うデレ。


ζ(゚ー゚*ζ「卒業式の出し物、合唱をやりたいんです。」

( ^ω^)「合唱?どうしてまた僕に・・・。」


元々僕はこういうのが嫌いな部類の人間だ。
彼女はなんで僕に頼んだのだろうか・・・・謎である。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:00:49.73 ID:zHsIduL60
しえん

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:01:57.32 ID:z2tcVirO0

ζ(゚ー゚*ζ「はい・・・ドクオさんに聞いたらブーンさんに頼めって。」


そうか、奴の差し金だったのか。


流石にここで断って盥回しにするのは気が引ける。
しかしいかんせん急すぎるのだ。
どうしたものかと思案する。

僕が悩んでいると、デレはこれで最後といわんばかりに押してくる。


ζ(゚ー゚*ζ「それに・・・ブーンさんなら分かってくれると思ったんです。」

( ^ω^)「お?」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:03:13.12 ID:w22LTXTI0
タイトル見て何となく最初から読んできてるわけだが、面白いなw
支援

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:03:36.24 ID:z2tcVirO0
 
 
 
 
―――――あなたには思い出、ありますか?
 
 
  
     

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:04:43.43 ID:z2tcVirO0
脳裏を過ぎる言葉。
いまでも鮮明に思い出せるのは、それだけ彼女の想いが強いという事だろうか。


ζ(゚ー゚;ζ「あ・・・・でも無理にとは言わないです。」


僕がよっぽどおかしな顔をしていたのか彼女は慌てて取り繕う。
しかし、その必要は無い。

あの日校庭で彼女の言葉を聞いた時から思っていた。
できる事なら彼女になにかしてあげたい、と。


気が付けば僕は、笑顔とともに快諾の意を伝えていた。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:06:06.89 ID:z2tcVirO0
―――――帰り道、クーと二人で歩いていた。
隣を歩くクーの顔はやはり綺麗で、一昨日ドクオが嫉妬に狩られ走り去ったのもうなずける気がしてきた。


( ^ω^)「・・・クーはMONO消しゴムだったおね?」


少し気になったので聞いてみる。


川 ゚ -゚) 「ああ、なんだかんだ言って評判はいいんだ。」

( ^ω^)「なんとなく綺麗なイメージがあるお。」

川 ゚ -゚) 「だから人間の私もこんなに綺麗なんだ。」


得意そうに言うクー。
しかし自分で言う事ではない。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:07:53.31 ID:z2tcVirO0

( ^ω^)「じゃあ使いかけで真っ黒な消しゴムが人間になったら不細工な子になるのかお?」

川 ゚ -゚) 「いや、小汚い子になるだろう。」


あ、そのまんまですか。
考えてみればみんな女だとも限らないだろうしね。


川 ゚ -゚) 「なあ、ブーン?」

( ^ω^)「なんだお?」

川 ゚ -゚) 「私が消しゴムに戻ったら、どうする?」


少し不安そうにするクー。

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:09:06.60 ID:z2tcVirO0

( ^ω^)「心配しなくても高校で使ってやるから安心しろお。」

 川 ゚ ー゚) 「・・・そうか、約束だぞ」


一瞬何かを考えるような顔をするが、すぐに笑顔を浮かべるクー。
その時、僕の中にあった彼女に対する警戒心というものが消えた。

本当に唐突にだ。
これまでに無いような笑顔。
なんだ、こんな笑い方も出来るんじゃないか。


これから何としてでも合唱を成功させなければならない。
残りの学校生活。クーも含めて新たな仲間を迎えて楽しくやれればいいなと、心からそう思えた。



続く

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:09:26.45 ID:5rjcm02g0
なんだこれ、おもしろいじゃないか

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:09:31.02 ID:yDEXg2W5O
>>1
これを書き終わって、誰にも乙もGJも貰えずまとめてもくれずそのままdatの海に落ちてしまう
とても寂しいね?
だからもう諦めて投下を終えようか
きっと皆糞スレ乙と反応してくれるよ
まだ君には未来がある
次を頑張ればいいじゃないか
ではこれで失礼するよ
頑張れ未来の巨匠!


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:09:59.38 ID:5rjcm02g0
乙!!次立ち会えたら支援するから!!

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:10:59.12 ID:4l+KBsbo0
おつかれ
粘着は気にしないでがんばって

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:12:51.32 ID:z2tcVirO0
おしまい。

第三者から見れば過疎した空気作なのかもしれない。
でも、私はこの作品を書いていてよかったと思います。


>タイトル見て何となく最初から読んできてるわけだが、面白いなw


こういうレスをいただけるのは本当に幸せなことです。
いくら過疎でもいいじゃないか。
読んでくれる人がいれば。


という訳で私的には、リゾンベは成功ってことで。
読んでくれてありがとうございました。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:19:24.21 ID:w22LTXTI0
まさか俺のレスがwww
とにかく面白かったぜ、次も待ってるぞ。

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:20:47.61 ID:gaqX/ACi0
リゾンベ?

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/15(土) 01:21:45.83 ID:5rjcm02g0
リ・ゾンベ

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